私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

大和事始③

2018-02-06 09:40:26 | 日記

 好古の大和事始には、先の木花開耶姫に続いて、日本における次の酒の歴史を記しております。それによると、

      “神功皇后三韓退治ましまして帰り上ら給ひ、誉田皇子をして角鹿の気比大神を拝礼し
       にゆかしめ給う。その留守に酒をかもして待ち給う・・・」

 とあります。
 これは古事記から取っております。それを、もう少し詳しく説明します。
 古事記によりますと、此の時、皇后が造った酒を、帰り来た皇子に、歌を歌いながらすすめて飲ましたのです。その歌は

     「此のお酒は私が作った酒ではありません。
      スクナヒコナノ神がお造りくださり
      わざわざ常世からお届けくださった
      誠に貴く有難いお酒です
      どうぞゆっくりと全部お召しあがりください。」

 と歌うのです。古事記には“神壽<ホ>き、壽ぎ狂ほし 豊壽き 壽き廻<モトホ>し”と書いてあります。 この歌に続いて側にいた「武内宿禰」が神功皇后の歌に対して、幼少の皇子に代わって返歌をしております。そ之歌は、また、明日に