私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「人衆狼狽し、児女滾倒」の江戸のお花見です。

2018-04-03 09:35:08 | 日記
 江戸繁昌記の「墨水桜花<スミダガワノサクラ>」の中に書かれています言葉があまりにも面白くて、途中ではとも思われますが、まり長くてもと思いますのでこれで最後にします。
 っその中には「三升様男児」「孌童」「野合娘」「馬喰坊」「金人」「子母銭商」など、今までに見たことも聞いたこともないような漢字が所狭しと並んであります。ちなみに、これを「ダンジュウロウノヨウナオトコ」「ワカシュウ」「カコヒモノ」「バクロウチョウ」「ダンナ」「コウリガシ」と、読ましております。(此の中で「馬喰坊<バクロウボウ>」は『宿屋の多かりし所』と説明が付いております)
 そのような人達が桜見物に
 
 「聚かに見る人衆狼狽し、児女滾倒<コトウ>するを。一道の黄塵<ホコリ>、人を眯<クラ>まし、花を眯まし、・・・」

 とあり、人々が花見に右往左往しながら大騒ぎしている様子を、このような言葉で御親切に書き綴っておりますが、その意味は十分には読みとれませんが・・・どうでしょうか???

 なお、滾倒<コトウ>とはどのような意味か「広辞苑」にも出ていませんが、「滾」は辞書によると、「たぎる」で水がさかまくと言う意味なのだそうです。子供や女までもがわいわいがやがやと辺りを駆けずり回って、その結果、辺り一面に砂埃が立ち上り、人や折角の桜の花までも薄ぼんやりとさせている状態を、こう表現したのではと思われますが????????