私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

北朝鮮のミサイルみたいに

2018-05-11 11:39:30 | 日記
 天若日子が湯津楓<ユヅカツラ>に止まっていた雉を持っていた、昨日累々と説明した、弓矢で撃ち殺します。あろうことか、その矢は雉の胸を通り越して、更に

              “逆射上<サカサマニ イ アゲラエテ>”

 とあります。北朝鮮の弾道ミサイルのように天まで飛び上ったのです。今を去る事、数千年も昔のことですよ。驚くべき力のある弓矢だったのでしょうね。この『波士弓』と『加久矢』はです。液体燃料など無くてもよいのですが、弓矢ですから原子爆弾は飛ばせないでしょうから、これが世界平和を揺るがすもとにはならなかったのですが。
 その矢がアマテラスなどが集まっていた「天安河之河原」まで届いたのです。アポロンやヘラクレスの弓矢とは、また、違った強力な弓矢だったのでしょうか???

 その飛んできた矢を見られた「高御産巣日神」は云います。
 「此の矢の羽に血が付いておる。先に天若日子に授けた矢だ。」
 と。そして多くの神にその矢を見せて云います。
 「此の矢がワカヒコが荒らぶる神を射た矢であったなら、此の矢には当たらない。もし、彼が邪心を起こして射た矢ならば

     “此矢麻賀禮<コノヤマガレ>”

 とあります。即ち、<マガ>(凶悪なこと)の用言で、<マガレ>になり、禍に合うことで、「死ね」と云う意味になると宣長の説明です。「此の矢に当たって死する」だと。