今まで古事記を読んできましたが、この「火遠理命」の兄「火照命」との争いについて、日本書紀では“一書に曰く”として五回に分けて、夫々少しずつ話の内容を変えて説明がしてありますので、十分にご存じのこととは思われますが、それを書いてみます。宜しければお読みください!!???
なお、日本書紀では、兄を「火闌降命<ホノスソリノミコト>」、弟を「彦火火出見命<ヒコホホデミノミコト>」と云う名前で物語を展開させております。
その話の内容は、兄の鉤をなくした弟彦が海神の助けを借りて其鉤を兄に届けるまでは、大方は、同じですのですが、それからの話が「一書に曰く」として、夫々五回に分けて内容を少々違えて説明がなされております。
まず初めせす。
『この鉤を兄に与える時は
「陰(ひそか)に此の鉤を呼びて貧鉤<マヂヂ>と曰ひて、然る後に与へたまへ」
と言って渡し、更に、潮満ち瓊と潮涸る瓊の二つの瓊を授けます。
その後、この瓊によって兄を厄困(たしな)めると、兄は
「汝が俳優(わざおぎ)の民たらむ」
と云って、弟の僕となった。』
と。
まず、最初に、このように書かれてあります。
なお、日本書紀では、兄を「火闌降命<ホノスソリノミコト>」、弟を「彦火火出見命<ヒコホホデミノミコト>」と云う名前で物語を展開させております。
その話の内容は、兄の鉤をなくした弟彦が海神の助けを借りて其鉤を兄に届けるまでは、大方は、同じですのですが、それからの話が「一書に曰く」として、夫々五回に分けて内容を少々違えて説明がなされております。
まず初めせす。
『この鉤を兄に与える時は
「陰(ひそか)に此の鉤を呼びて貧鉤<マヂヂ>と曰ひて、然る後に与へたまへ」
と言って渡し、更に、潮満ち瓊と潮涸る瓊の二つの瓊を授けます。
その後、この瓊によって兄を厄困(たしな)めると、兄は
「汝が俳優(わざおぎ)の民たらむ」
と云って、弟の僕となった。』
と。
まず、最初に、このように書かれてあります。