家電量販店の歳末商戦が異変
「すきま家電」の売れ行き好調
これまで歳末商戦の主役だったテレビの販売が低迷し手いる中で、「すきま家電」の売れ行きが好調だと日経ビジネスが報じている。、
日本の歳末商戦が様変わりしてきているのは事実だろう。各家庭で、家電は行き渡り、又、来る消費税を筆頭に、さい先の不透明な中では、よっぽどな新製品でない限り消費者は手を出さない状況にある。
この「すきま家電」とは、目元エステ機器、ヘッドマウントディスプレー、お掃除ロボット等々である。毛色の変わった「すきま家電」が年末商戦の主役に躍り出ているという。テレビという柱を失い、メーカー各社は新しい市場探しに躍起担っているのは間違いない。
今年8月、JR品川駅~新大阪駅の新幹線の車内を、ゴーグルのような見慣れない機器で目隠しした乗客が「ジャック」したとのこと。乗客たちが装着していたのはパナソニックが開発した携帯型エステ機器「目もとエステ」。これがだという。
温感ヒーターによるスチーム発生ユニットと目元をマッサージする振動装置を搭載しており、リチウムイオン電池で駆動するもの。パナソニックは「タッチ&トライ」と称して新幹線の乗客に130台を貸し出し、延べ1600人が体験したとのこと。
おもしろい器具であり、PRの仕方もおもしろい。9月1日から全国で販売を始めると、プロモーションの効果もあり売れ行きは好調。「月産1万台の予定だったが、11月末までの受注は予定の2.5倍を超える8万台に上る見通し」だという。
多くの企業が、これまで大黒柱だった商品に頼れない時代を迎えたとは、間違いないだろう。このすきま家電である美容器具の一例を見ても、売れる商品のアイディアは思いがけないところから生まれている。
今や、ものづくり大国日本にとって、若い人の力やアイディアをどんどん登用し、これからに日本のものづくりの基幹となる製品を作ってもらいたい。
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