掃除に学ぶ会
22年間の軌跡
かって、「トイレを掃除する会」があることを記事で読んだことがあったが、その記憶もすっかり薄れていた。
ところが、先週、鹿児島で「鹿児島掃除に学ぶ会」として、平成8年に第一回大会を開催以降、22年もの間、トイレの掃除を実践することで、そこから自分自身が何かを学び取る活動を続けている企業経営者の方とお会いした。
これを推奨しているNPO法人「日本を美しくする会」掃除を学ぶ会によると、この活動は、
①「心磨き」の会です。
掃除を通して、自分たちの「心の荒み」と「社会の荒み」をなくすことを目指しています。
②利益追求の会ではありません。
③宗教には関係ありません。
④特定の組織や団体に属しません。 ということだそうだ。
この「心磨き」の会という言葉に、なるほど。すごい活動なんおだと納得させられた。単なる奉仕活動ではない。自分磨きの活動だということがわかる。
県内各地で、この学ぶ会が立ち上がっていることからしても、この活動の重要さが理解できる。この活動を推奨している「NPO法人日本を美しくする会」掃除を学ぶ会のWebサイトには、
〇謙虚な人になれる。
どんなに才能があっても、人は人を幸せにすることはできない。人間の第一条件は、まず謙虚であること。
謙虚になるための確実で一番の近道が、トイレ掃除です。と主張されている。
その他にも、
・「気づく人になれる。」
世の中で成果をあげる人とそうでない人の差は、無駄があるか、ないか。無駄をなくすためには、気づく人になることが大切。気 づく人になることによって、無駄がなくなる。その「気づき」をもっとも引き出してくれるのがトイレ掃除。
・「感動の心を育む。」
感動こそ人生。できれば人を感動させるような生き方をしたい。そのためには自分自身が感動しやすい人間になることが第一。人が人に感動するのは、その人と手と足と体を使い、さらに身を低くして一所懸命取り組んでいる姿に感動する。特に、人のいやがるトイレ掃除は最高の実践道場。
・「感謝の心が芽生える。」
人は幸せだから感謝するのではない。感謝するから幸せになれる。その点、トイレ掃除をしていると小さなことにも感謝できる。感受性豊かな人間になれる。
・「心を磨く。」 心を取り出して磨くわけにいかないので目の前に見えるところを磨く。特に、人の嫌がるトイレをきれいにすると、心も美しくなる。人は、いつも見ているものに心も似てくる。と書いてある。
経営や教育手法としても、この掃除を学ぶ会の活動は有意義なものだということが評価されている。何とか、一度この活動に自ら参加してみたい。
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