製造業、主要事業が黒字化・・東芝の半導体・シャープの液晶など。
コスト削減、需要戻る。
10月10日の日経新聞の見出しを飾る標記の文字。
大手製造業で赤字に陥っていた主要事業の黒字転換が相次いでいるとのこと。コスト削減に加え、新興国需要やエコポイントなどの政策効果でデジタル家電や自動車の販売が底入れ。供給量の抑制で価格が底堅く推移していることも寄与しているとの情報である。
ハイテクを中心に改善しているのが、
1つには、市場回復によるものとして、①は半導体・・・東芝やエルピーダメモリ、富士通(デジタル家電向け)、②はハードディスク駆動装置・・・日立(パソコン向け)、③は精密部品・・ニッパツ(HDD向け)
2つには、政策効果によるものとして、①は液晶パネル・・・シャープ(国内や中国での薄型テレビ)、②は国内自動車用照明・・・小糸製作所(ハイブリッド車向け)
3つには、コスト削減などによるものとして、①はデジタルカメラ・・・オリンパス、富士フイルム、HOYA(一眼レフなど新製品)、②はエネルギー・プラント(不採算案件が減少、資材価格が下落)
となっているようだ。
ただ、円高などの不透明要因もあり、1ドル90円を突破する現在の水準が続くと、損益改善が鈍る公算が大きく、また、工作機械や半導体製造装置などの事業部門は、企業が増産投資に慎重になっているため、下期も赤字が続く可能性が高いとのこと。
この設備投資意欲が回復しないと、本格的な製造業の回復を実感として感じることにはならないようだ。
昨年の恐怖の年末が又、近づく、それまでに新政権での次なる景気対策が望まれる。
かごしま企業家交流協会
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