よかど!鹿児島

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自動車産業の経営モデル①/どうなる日本経済(84)

2010-11-08 10:30:22 | どうなる日本経済
2010自動車イノベーション会議での自動車トップの発言

日産自動車「カルロス・ゴーン」社長の経営モデル

今、自動車メーカーは、次世代エコカーを開発しながら、低価格の車で新興国を攻めており、主導権を巡り熾烈な戦いは続いており、自動車産業にこれまでの経営モデルの転換まで促していると言われる。そのよう中で、2010年の自動車イノベーション会議で各メーカトップの皆さんが次のように発言されている。

まず、日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、「これからの自動車はコンセプトの戦い」と発言している。

今年は、自動車業界は好調で、世界需要が過去最高の7,000万台に達すると予想される。来年はさらに増える見通しだ。

問題は、需要が非常にバラついている点だ。日本や欧州は需要が停滞し、米国も過去最高からほど遠い。成長は、中国、ブラジルなどの新興国市場だ。この中で、日本メーカーだけが円高に直面している。
価格の低い車はコストの低い国で生産するしかない。日本では、EVやバッテリーなど付加価値の高い技術を置いておく。日本は新しい働き方、物流、技術、購買などを先行して生み出し、世界に水平展開していく役割を続ける。

自動車業界では、合従連衡が進む。手を組む理由の1つが投資だ。第2の理由は、コスト競争力だ。
また、顧客に約束した価値を提供しているかどうか「ブランド」の戦いも重要だ。そしてもう一つは、車の「コンセプト」との戦いだ。トヨタは、HVという高い技術を誇る企業というイメージを構築し、環境に配慮した企業としてのブランドを定着させた。
これからの自動車は技術、「コンセプト」、さらに新興国での戦いで、企業の将来は決まる。

日本の自動車産業は、先進国市場の低迷と円高と言う逆風にさらされ、経営モデルを問われているようだ。この危機をどう乗り切るかが、生き残れるかどうかを左右する厳しい状況にあるようだ。

かごしま企業家交流協会
hpp//www.kagoshima-kigyouka.com/

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