一昨日は夕方から京橋の「山葵(わさび)」という立ち飲み風居酒屋へ行った。京阪電車のガード下右側を京都方面へ、商店街を抜け横断歩道を渡ってしばらくすると高架線路の壁面に音楽映像を映写している店がある。壁一面に焼酎、日本酒、泡盛などのビンが並べられ、食べ物もいろいろ工夫がされている。神戸女学院大学石川先生のゼミ生達が夏休みに入るので、その打ち上げに誘われたのだ。この店の女主人も石川ゼミの卒業生なのだ。予定の6時に着いたがまだ誰も来ていない。ボーっと待っているのも何か落ち着かないので、近辺散策で時間を潰し戻ってきたが、やはり来ていない。申し訳ないと思いながらも1人で先に始めていった時、遅れること約20分か、ようやく女子大生ご一行が到着。JRがまたしても人身事故で遅れたとのこと。総勢20人ぐらいか、実ににぎやかで圧倒的な迫力で店を占拠状態になる。まもなく石川先生の知り合いのMさんが到着したのでとりあえず乾杯、すぐにTさん、Uさん、京都からFさんらが合流した。Uさんと私以外は、昨年の石川ゼミ旅行・韓国「ナヌムの家」訪問ツアー参加者だ。それぞれに熱き志を胸に仕事に打ち込んでいる人たちなのである。
ワイワイガヤガヤと盛り上がるなか、9月に予定している韓国ツアーのお誘いを強力に受ける。まだそのころの仕事の見通しが立たないので一旦断るが、始めは渋っていたFさんが強いプッシュに抗しきれずに折れて参加を表明し、今度は私の説得にかかってきた。何か仕事がらみでなければ参加しにくいと言うと、それならばこのゼミ生の本を出版すればいいではないか、と言う。
実は石川ゼミではこの3年間、毎年ゼミ生達が自主的にゼミの集大成として1冊の本を作っている。もちろん書店に流通する本である。これらの本はただ単にゼミ学習の成果をまとめたというものではなく、石川ゼミに参加して学びながら一人の人間としてどう成長してきたか、ゼミ生同士がお互いに高めあいながら何をつかみ、共感しあってきたか、そしてこれから自分達はどう生きるのかを確認しあう意味でもとても大きな取り組みなのである。そしてここいいるパワーあふれる彼女達ご一行。お嬢様大学の学生というふうに世間では見られているのかもしれないが、なんと自ら積極的にこのゼミに参加してきた人たちなのだ。そこのところがすばらしいではないか。やはり今度も、まだはっきりしたことはわからないが本を出すことは決めているそうだ。ということでさっそく先生がゼミ生一同に諮問、衆議一致でウチで本を出すことが決まった。と同時私のに韓国ツアー参加も決まってしまったのだ。
さて、9時前後だろうか、遠方の人もいるというので女子大生ご一行が解散。残念ながらきれいに誰も残らず帰っていった。急にさびしくなりながらも、残ったのはわれわれ50前後世代の6人、それにTさんのご子息。彼はこの近くのラーメン屋でバイトをしながらK大学に通っている。今夜は明日のレポート提出のために早く帰ると言ってすぐに引き上げていった。彼もツアーに参加する1人だ。
夜も一段と更け、座は安部政権や社会保険庁批判、さらに残留孤児問題からルーツ問題などあちこちに飛びながら坩堝状態に入り、気がつくと11時を回っていた。やれやれである。
くわしくはこちらを見るべし!!