上脇教授の本が出来上がって来ました。期せずして、民主党代表選挙の時期と重なっての発行です。だからと言って売れるかどうかは別問題ですが、作った者としては、ぜひとも注目してほしいと思います。表紙には「民主党政権は『政治とカネ』を解決できるか?」と副題のようなものも記しました。
さてネット上には小沢氏の「政治とカネ」問題は解決済みだという意見も多くありますが、やはり胡散臭さは拭えません。われわれ一般庶民からは想像も出来ないような巨額に関する疑惑を抱かれているわけですから、どうもスッキリしません。しかもひょっとしたら民主党代表になって、日本国の首相になる可能性のある人です。やはりここはそのこと自体に「?」を抱かざるを得ません。
さてこの本は、もっと大本に翻って、政治にウラのお金が絡んでいるなんて、やはりおかしいではないか?という素朴な疑問からスタートしています。戦後65年、いつの時代にもそういうことがあったのが日本の政治です。ひょっとしたら私たちの知らない、表には決して出てこない、もっと深い闇があるのかもとも思ったりします。
しかし歴史は前に進みます。自民党政権は民主党政権に変わりました。そのことはとてもすごいことだと思います。そしてもっともっと時代が前に進むために、過去の遺物にまだまだ絡められている現状をなんとかしないと、と思います。
その1つが「政治とカネ」問題にキッパリと決着をつけることだと考えました。もっともっと民主主義が深められる国になるために、これは避けて通れないことです。現状、ほぼ過半数の国民に見捨てられている日本の政治ですが、それじゃあ、やっぱりいけない。選挙で投票したらそれでお終いじゃなくて、その後を見ていく力が必要かと思います。そんなことをこの本で考えて頂ければいいですね。
著者の上脇博之(カミワキヒロシ)教授は憲法の研究者で、政治資金オンブズマンの活動などを通して、一貫して「政治とカネ」について語って来られています。現在も何かこういう問題が発覚すれば、いつも新聞紙上でコメントされていますので、ご存じの方も多いかと思います。この本にも書かれてますように民主主義に対する強い信念というか、そういうことに対しては憲法研究者としてそこは譲れない筋の通ったものをお持ちの方です。私事ですが、実は教授とは学生時代に一緒に大学祭などに取り組んできた仲間でもあります。
といことで、長くなりましたが、ぜひともこの本をお読み頂ければありがたいです。
*本の詳しいことはコチラです。