紀伊半島の中心部に位置する和歌山県田辺市龍神村。緑あふれる大自然に囲まれたこの村に、一つの慰霊碑があります。
今から71年前の昭和20年5月5日。龍神村に日本軍と戦闘していたB29が墜落しました。
慰霊碑は亡くなったそのB29乗務員のために建てられたもので、村人たちは、戦争中のその年から毎年欠かすことなく慰霊祭を続けています。
B29の墜落を目撃した龍神村在住の古久保健さんは父を中国戦線で失います。まだ彼が母親のお腹の中にいたときでした。
慰霊祭を幼い頃から見続けてきた彼は、退職後にB29乗務員の遺族探しを始め、やっとの思いで遺族を発見します。
そして2013年10月、奇跡的につながった遺族と対面することに…。
自分には全てを伝える責任がある。
幼心に焼き付いた戦争の恐怖。そして父の戦死。
一つの使命感を持って彼は渡米しました。
◎著者:古久保健(和歌山県龍神村在住)
◎判型:四六判 246ページ ソフトカバー
◎定価:本体1500円
◎出来予定:6月3日
◎書店発売予定:6月13日