先日、堺市北野田駅前の堺市立東文化会館へ土佐拓也さんのコンサートを聴きに行った。前に聴いたときから2年ぶりである。時々大阪にも帰っていくるらしいが普段は東京を拠点にライブ活動を行っている。今回は2枚目になるアルバムを引っさげての地元凱旋であった。
この2年間の大きな成長ぶりがググッと伝わってくる、なかなか楽しく、そして心に訴えてくるものがあるコンサートであった。テナーの透明感ある優しい歌声はより安定感を増し、アコースティックギターの演奏は一段とレベルアップ、さらに今回は曲のイントロ部分で口ずさむボーカルパーカッションを披露し、これがなかなかいい。
バックを支えるパーカッション2人、ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、ベースというプロミュージシャンたちの重厚な演奏にあって、紡がれた詩が実に繊細なボーカルによって会場いっぱいに広がるのだ。その心地よさはさすがに生の魅力だろう。
東京でのミュージシャン生活は決して楽とはいえないだろうが、この2年間の様々な体験のエッセンスを注ぎ込み作り上げた1つひとつの曲に、大いなる確信を持って活躍してほしいと思う。
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