菅首相誕生で、民主党の支持率がV字回復しました。先日、「朝日新聞」の世論調査でもそのことが明らかにされています。基本的には鳩山内閣の政策を引き継ぐというにもかかわらず、ただトップが交代しただけという印象なのに、この回復状況はすごいですね。まあ回答した人々がそう思われたんだから仕方がないことですが。
でも、この調査の中で気になったのは普天間基地問題に関する回答です。質問は「菅首相は、普天間飛行場を沖縄県名護市に移設するとした、日本とアメリカ両政府の合意を踏まえて対応するとしています。首相のこの姿勢を評価しますか。しませんか」というもので、回答は「評価する 49%」、「評価しない 26%」というものです。
これは単純に言えば、日本国民の半分の人が結局、「普天間基地は沖縄に、名護に犠牲になってもらおう」という日本政府の方針を支持しているというように解釈できるのですが、そういうことなんでしょうか? これって別の言い方をすれば、「評価する」とした人たちは沖縄は犠牲になっても仕方がないと思ってるのかなあ、と…。
有効回答わずか1088人の世論調査ではありますが、どうも世論というのはよくわかりません。昨年の8月末、世論は「県外、国外」を鳩山さんが叫んだから支持したんではなかったんかいな? そして結局、そうはならなかったから支持率が急落したんでは?と思うのです。なのに「県外、国外」などとはまったく違う結果を49%の人たちが受け入れるとは、いったいどういうことなんや!と何か信じられない気持ちが沸々と湧いてくるのです。
どう解釈すればいいのでしょうか。誰か、教えてください。
おかあさんのこと
四年 上山 勝美
わたしのお母さんは、少し体が弱いです。
今日のばんでも「頭がくらくらして、天井がまわって目がもうてるわ」と言って、お母さんは寝ころんでいました。
すると、お父さんが「おけしょうとってあげるから、おけしょうとるクリームどのクリームや」と言ったので、お母さんは「そのむらさき色のふたのクリームや」と言いました。
すると、お父さんが、クリームをとって、お母さんの顔にあらっぽくつけて、顔をこすりました。
わたしも、お母さんのほっぺたをこすりました。そして、お母さんは起きました。
そしたら、お父さんがハンカチで顔のクリームをとりました。
お父さんはじょうだんで「今度生まれかわる時は、もっといいお金持ちと結こんしいや」と言いました。
すると、お母さんは、ちょっぴりだけ泣きました。わたしもちょっぴり泣いてしまいました。
◆ ◆ ◆
ほっこりなつかしい昔話のような子どもの作文です。ここには、つつましやかな庶民のくらしがあります。そして、今日という日を精一杯けなげに生きる家族の姿が、目に見えるようです。
「きびしい暮らしで、母さんにも苦労かけるね」
父さんのいたわりに、思わず胸がいっぱいになり涙ぐむお母さんです。
その父と母の姿を見て、思わず涙ぐむ10歳の勝美ちゃん。この子もやさしい娘に成長しました。
初めての家庭訪問の折に、市営住宅の小さな庭に一輪咲いたバラの花を玄関に生けて私を迎えてくださったお母さんです。
「先生お花好きでしょ。今年初めて咲いたバラですよ」
5人兄弟の末っ子に生まれた勝美ちゃん。
「生まれて20日目に『先天性股関節脱臼』と診断され、毎日雨が降っても風が吹いても、寒かろうが暑かろうが、病院へ通い続けたんですよ。ある時なんか1時間以上も寒い廊下で待たされましてね。でも1日も休まず6ヵ月間通い続けました」と話してくださったお母さん。その表情は、苦労など微塵も感じさせない穏やかそのものでした。
■目と目合わせて話を
さて、この家族、親子、兄弟ともによく話をし、やさしい言葉を交わしあっていることに何度もはっとさせられました。
「人間、目と目あわせて話をせにゃ。そしたら通い合いますよ」とはお母さんの言葉です。
こんな話を聞きました。
人間には白目がありますが、食うか食われるかの競走と暴力関係の中に生きているほかの動物には、白目がないらしいのです。白目があると、敵をねらっているのが即座にわかってしまうからだそうです。
暴力関係ではなく、コミュニケーション関係の中で、目と目を合わせて会話をすることで、人間は人間になってきたんだと言います。
なのに、家族が目と目を合わせて、ゆったりと話をする心の余裕も時間も奪われている今日の状況です。
「先生、お父さんぼくらが寝てからいつでも夜中に帰って来るんやで。でも、ドアが開いたらわかるから『おかえり』って言うねん」
いつ首を切られるかわからない不安定な労働条件、毎年下がっていく安い給料。庶民は命を削る思いで汲々と生きています。
こんな子どもらの声や作文を政治家に届けたい!
そして、誰のための何のための政治なのかと問いたい!
近づく参院選を、庶民の明日の生活と子らの未来にあかりがともるものにしたいものです。
(とさ・いくこ 和歌山大学講師・大阪大学講師)
ミケのテレビ出演、第2弾です!
BS日テレで4月から始まった「よい国のニュース」という番組があります。何かと暗いニュースが多い今の日本ですが、そういうニュースばかりの放送ではなくて、もっと人々が幸せを感じられるニュースをということでスタートした番組のようです。
番組のキャスターは川原亜矢子さんです。昨日、安曇野にスタッフの方たちが取材に来られ、ミケと一緒に山に登られ、その様子が放送されるようです。
放送時間は以下の時間帯です。ぜひご覧ください!
6月18日(金)午後10時30分~11時。この間のどこかで放送される予定です。
番組のホームページはコチラです。
『ここまでできる!ホームヘルプサービス』が昨日の『西日本新聞』に紹介されたらしく、さっそく大阪社保協に注文が殺到しているそうです!人手が足りないので発送作業が遅れているようで、書店での購入を呼びかけています。お急ぎでしたら小社からも発送していますのでご連絡ください。コチラへどうぞ!
現物紙面を見ていないのでわからないのですが、とにかく「西日本新聞」さん、ありがとうございます。九州のブロック紙で朝刊発行部数は約84万部。どなたかご覧になられた方おられましたら、紙面の画像、コピーなどを送っていただければうれしいです。
●実務に役立つ内容でした。ケアマネさんにも言いやすい人と言いにくい人と利用者さんのことを思えば、現場をよく知っている者が報告すべきですが、うるさいケアマネが多く、報告を抱えることもあります。自分らしい生活を送れるように支援する。退院した人は家が一番といいます。家で最期まで看取ってやりたいというご家族もいます。介護職に就いて14年目、日々勉強しながら利用者のため、ご家族のため、自分自身のためにもヘルパーで頑張ろうと思います。(堺市・50歳・女性・ヘルパー)
●妻が5年前、脳梗塞で倒れ病院生活を余儀なくされたが、法令の改正によりリハビリは3カ月間のみになり、退院通知を受け自宅療養のため、看護助手、ヘルパー2級の資格を取得、しかし老老介護は自滅のもとと言われ断念した。たまたま特養老人ホームの新設があり、入所することができた。毎日夕食の介護に行っている。妻は要介護5であるが、認知症ではないので少しでも食欲が増すよう努力してます。(日光市・86歳・男性・ガイド)
●ローカルルールを改善するのに大変な苦労があったことが分かりました。ヘルパー6年、家政婦15年です。第4章は日々実感しています。ヘルパーと家政婦の違いについて書いていますが、偏見にとれます。家政婦はちゃんとした職業で、考えながら仕事しています。比べる必要はないと思います。私は両方の仕事をして、相乗効果でプラスになっています。ホームヘルパーは1~1.5時間仕事して移動があるので、時給にすると安いです。処遇改善交付金は平成21年10月からの2年半だけで、それが終わったらまた元の賃金でしょうか? 大きな事業所は1移動200円とかありますが、小さな事業所はそれさえありません。(吹田市・62歳・女性・介護福祉士)