再び、葉室麟だ。
昨日まで、汚れた頽廃的な物語を読んでいたので、お口直しだ。これも、万葉集から題名を得たものだ➰
昨日まで、汚れた頽廃的な物語を読んでいたので、お口直しだ。これも、万葉集から題名を得たものだ➰
いわばしる垂水に上のさわらびの 萌えいずる春になりにけるかも
清々しく凛とした人々を描く作家に心を洗ってもらおう。
盗撮も倒錯もない、凛々し男女が主役だ。シチュエーションは藩の悪徳家老の陰謀➰とワンパターンかつ稚拙と言うか悪の底が浅いと言うか➰ーそこが物語を軽くしているのだが。
放たれた矢の如く、一筋の心を洗って以て生きていきたい➰
いや~、こんな僕が引用するのもおこがましい…
本書は2013年の作品、時代とともに武士の心を見せる主人公も女子である。