奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

夏休みは終わりです

2010年08月31日 | 奈良大学お勉強日記
ずるずると延び延びになっていた宿題を片付けねば~。
ってことで、会期が終わりに近づいてきた「誕生!中国文明」を観てきました。

夏休み最終日ということで、子供多いかなって思ったけど、
みんな宿題の追い込みに忙しいのか(違うか)
小学生と思しき年ごろの面々は殆どおらず。
暑いからなのか、人出も少なく、快適に見て回れました。

まあ、青銅器が多い展示ながらも、私のお目当てはもちろん(?)
「金縷玉衣(きんるぎょくい)」
卒論でちらっと扱ったので、資料としては知っていたけど、
まさか間近で対面できるとはねえ。

玉の小片をつなぎ合わせて全身を覆う衣を作るのですが、
その本物が日本で拝めるとは思ってなかったので、感涙ものです。

死者の体を玉で覆うと、その腐敗を止めることができると信じていたようで、
体のすべてを覆いつくす衣を作って、埋葬の際、死者に着せるのですが、
今回は耳栓や鼻栓、蝉玉まで出品されていてびっくり。

体中の穴を塞ぐと良いとされていたので、耳栓&鼻栓をして、
(もちろん他の”穴”にも栓をするのだけど、今回は割愛か(笑))
口には蝉をかたどった玉を含ませます。

蝉というのは復活の象徴でして、長いこと地中にもぐっていても、
数年後には再び地上に戻ってくるという習性に
古代人はあやかりたかったのでしょう。

今回は豚をかたどった玉もあって、
こちらは死者の手に握らせるんだそうで、
それは初めて知ったし、初めて見た。
しばしベッタリとくっついてガン見して堪能しました。

後オモシロいなって思ったのは、
匜(い)

手洗いをする水を入れておくものにも、それ専用の名前が付いているのだ。
この容器に水を入れて、
盤(ばん)と呼ばれた洗面器状のものを敷き、
その水を手に掛けて手を洗うらしいのだけど。
となると、おつきの人が水を掛けてくれるような
エライ人が使っていたことになるかと。
その形ってのが、シャレたレストランに行くと、
カレー頼んだらご飯とは別容器で出てくる場合のアレ、そっくり。
なんだか、とっても贅沢な気分になった。

炉(ろ)とされた名称のものは、現代でいうところのバーベキューコンロ。
四隅に足が付いていて、四角の中に炭を入れて、焼き物をするもの。
何故か、そのコンロの上では「蝉」が焼けておりまして…。
見ている人は口々に「蝉って食べるの?」「どんな味?」
とマジ考え込んでおられました。

さっき蝉玉見てきたばっかりだから、確かに造作としては
それは蝉に見えるんだけど。
蝉をBBQで食べるのか。
確かに、中国の屋台で蝉売っているのTVで見たことあるから、
今でも蝉ってよく食べられているものなんだろうけど。
なんかパサパサしてておいしいのかな~?
カラっと揚げた方が、若干抵抗なく食べられるカモ。

てな感じで堪能してきました。

午前中は不忍池隣接の下町風俗資料館へ行き、
東博出た後は、旧東京音楽学校奏楽堂へもハシゴ。

上野に行くとどうしても一日丸まる居座っちゃいますね。
見所イッパイあるし。

さ、夏休みの宿題も片付いたし、
そろそろ秋の自主学習シーズンに突入だあ~。
コメント
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