そろそろ観光の季節。次回の奈良行きはどうするべと思っていたら、
「飲み会あるよ来るヨロシ」との召集を受けたので、
呼ばれたら・行かずにおれん・飲めんのに、
とめてくれるなおっかさん、奈良の桜が呼んでいる!
とばかりに行ってまいりました>奈良。
例によって例のごとく高速バスで乗りつけ、一路近鉄京都線を南下。
一番最初は西ノ京で降りて大安寺へと思っていたものの、時間が早いので
さてどうしたもんかと思い、そのまま乗車して大和郡山へ。
お城祭りです。
電車や車ではしょっちゅう通っていたけど、城跡の中まで入ったことはなかったのだな。
季節は春だし、こりゃ行くっきゃないでしょう!
と思ったら、早朝は急行が西ノ京を素通り。
降りる気まんまんだったら焦ったことでしょうが、
西大寺あたりですでに気分は郡山だったのでヨシ、です。
大和郡山で下車してふらふら歩くと見覚えのある門。
おお、もしかしてこれが有名な「永慶寺@柳沢家菩提寺」だ!
確かに「永慶寺」よりも「永慶寺墓所」の方がメジャーなだけあって、
裏手の墓地は結構でかそうでしたけど、そっちは時間の関係上割愛。
お寺の中にも花がそこここに咲いていて、永慶寺も結構花の寺でした。
その後、お城祭りの中へ突入。
本当に城壁内に高校があるんだーすごいなー。
今頃(早朝)から花見の場所取りしてんだーすごいなー。
でもでも桜ほんとにキレイだなー。
一周ぐるっと回って駅に戻ってきたらちょうど電車が来ました。
ラッキー。
その後、西の京駅へ戻って薬師寺に。
なんかわたくし、薬師寺さんとは縁があったようで、
東京でも親しくさせていただいていますが、久しぶりに本家に来たわさ。
ちょうど、ご朱印帳が終了したのでここで新しいのをいただいて
というもくろみもありました。講堂に入ったら団体のかたがたが
「写経して、くるっとひっくりかえすと、そのまま送れますよ(謎)」の
説明を受けておられました。どうぞお持ち帰りくださいまし。
ちょうど花会式の最中だったので、金堂は花でキレイに飾られていました。
満願は5日です。ちと早かったな。
早かったといえば、東塔の内陣公開は8日からでした。
それが見られればと思っていただけに、フライングでしたわね。
ちぇっ、また来るぜ!
その後、東へ向かって一路大安寺へ。
ここは時間短縮のためタクシーを拾おうと思っていたんだけど、
この道は結構混雑してて、案の定バス通りの県道までが渋滞。
そこをテクテク歩いてやりすごし、県道9号線でタクシー拾おうと
思ったら…タクシーこない。ま、いっか。
こんなところで悩んでいるのはもったいないってことで徒歩にて大安寺へ。
はい、東に向かって真っ直ぐ歩けばつきますから、迷うことは無い。
30分ほど歩いて大安寺に到着です。
で、本日大安寺では菩提僊那さんの1250年御遠忌行事が行われるとのことで、
境内には大変たくさんの人がいらっしゃいました。
10時からの法要には間があるので、その前に嘶堂(いななきどう)で
公開されている馬頭観音さんとご対面。
ここの馬頭観音さんは頭上にお馬さんがついてないオールドタイプ。
お馬さんがついてるのは、時代が下ってからのことなんだって。
おお、お目にかかれて光栄です。
そうこうしている内に法要がスタートしたらしい。
堂内に上がりこんで中を覗き込むとたくさんの坊様が集まっていて、
来賓としては知事や南都銀行のエライさんなどもお越しになってました。
長い法要の間にご朱印をもらったり、宝物館の中を見学したりして、時間を有効活用。
法要終了後は再び堂内へ上がりこみ、この日のために新製作された
菩提僊那さんのお軸のご尊顔を拝します。おお、ありがたやありがたや。
十一面観音さんはこの軸の裏におられるとのことで、
今日は会えないのかしらと思ったら、
「ちょっとどけてくださーい。お軸をはずしますので。
はずしたら十一面観音さんを拝んでいただけますので下がってくださーい」
とのことでしばしお軸を下げるのを待ちます。
軸をはずすとそこには十一面観音様。ぴかー!(注:実際には光ってません)
もっと早い時間にこれればと思っていたものの、あのお軸がすでにかかった
状態では、法要が始まる前だったとしても十一面さんは拝めなかったわけだし。
テクテク歩いてきたからこそ、この馬頭観音様&十一面観音様のタッグも見れたんだし、
お軸も間近で見れたし、なんといっても法要直後に
内陣に乱入(をい)したので、散華も拾っちゃいましたわ。
それが一番嬉しかったかも。
(そうよ、あたしは散華マニア)
30分歩いてきて時間がおしちゃったけど、ここでの予定はすべて見られたし
散華マニアのわたくしとしては、散華が拾えた(買ったらダメ)のはポイント高し。
ほくほくしたまま大安寺バス停へ。
すると、大安寺からは青山住宅方面に直通のバスがあることが発覚(オーバーね)。
それに乗って一路北上して、五劫院へ。
ここの仏様はアフロヘアとか、パンチパーマって云われているけど、
この阿弥陀さまはどっちかってーと「ちびまるこちゃん」だと思うのだが(をい)。
ここの五劫思惟阿弥陀仏坐像は重源上人が宋から将来したものとのお伝えが。
丸顔で、童顔で、おかっぱでって…あ、”
響のセーラー服”じゃね?(失礼にも程がある)
さて、次へ進まねば。
歩くよりはマシって程度の渋滞の中バスに乗って近鉄奈良駅に戻り、伝香寺へ。
ここは「散り椿」と「はだか地蔵尊」とご対面。
もともと衣を着せておまつりするつもりだったので、体はするりんとしたまま
衣の造形はしていないとのこと。一年に一度お着替えをするときには、
公衆の面前で「公開生着替え」をするらしいですよ。
(こそこそ裏でお着替えするんじゃなくて)
三大名椿のうちの一つに数えられる「散り椿」「武士椿」といわれる伝香寺の椿ですが、
今年は天候が暖かくなったり、急に寒くなったりで花の色が悪かったそうです。
でも、椿って感じよりもバラみたいに、鈴なりになって咲いていて、珍しかった。
ささ、ここまでは順調です。
奈良駅に戻ったらちょうど電車が出るところであわてて飛び乗り、
西大寺で乗り換えの待ち時間にエキナカでパンを購入してホームで立ち食い。
もう時間短縮のためなら何でもしまっせー。
そして本日何度目かの京都線にて平端へ。
そこからタクシーでも、と思いつつ、平端駅前にはタクシーが一台もいない。
ええい!んじゃ歩いてまえ!ということで歩き始めるも、道に迷い冷や汗。
現住民の方に道を聞いて、なんとか辿り着きましたる額安寺。
こ、こんなところに?って感じでした。
ここでは忍性菩薩の骨蔵器や、日本最古という虚空蔵菩薩さまを拝ませていただく。
ここからは時間との戦いで、あんまりのんびりしていられないことが残念でした。
それでも「よろしかったらどうぞ」と帰り際にはお札をイタダキマシタ。
「お帰りの際にちょうどお会いした人だけなんですけど」
ということで、私運がよかったようです。
外へ出たら見学の最中に呼んでおいたタクシーがちょうど到着。
「待ってはったん?」
「いや、今来たばっかりや」
あわてて乗り込むと
「どこいきます?」
「えーっとな、法輪寺行って、信貴山も四時までに行きたいねんけどな。
うーん、無理!やなあ?」
といったら「法輪寺だけやな?法隆寺いかへんな?」
「うん、いかん」
「よっしゃー!それやったら行けるで!」
という景気の良い言葉を信じて二つハシゴすることにけてーい!
まずは法輪寺です。ここは比較的簡単に到着。
ここは友達と歩きに来て立ち寄ったことはあるけど、
堂内を見て回ったのは初めてかもしれない。
毎年4月15日にのみ公開の妙見菩薩さまが特別二週間も
ご開扉ってことなんですもの。行きたいではないか。
タクシーのおっちゃんも「毎度~」って顔パスで中へ入り見学けんがく。
「何度もここ来てるけどこんなんはじめて見せてもろたわ」というので、
おっちゃんにも楽しんでもらえたようです。
妙見さんは坐像は多いけど、立像は珍しいようで。ありがたやありがたや。
講堂ではずらっと並んだ仏様を拝み、拝み足りない分を補うために絵葉書を購入。
ここの十一面観音さまは、真後ろからも拝めるため、十一面さん真後ろの
「がっはっは」なお顔が拝めます。十一面さんの背後に回りこめるのは
こことどこかくらい(をい)なので貴重な大笑面となっております。
ホンマはもっとゆっくり見たいんだが、時間がおせおせ。
さ!次行こう!つぎ!
ってことで、タクシーに乗ってゴーです。
「25号混むから裏どおりとおってや!」
「おっしゃー」
中宮寺の脇を抜け、藤ノ木古墳の前を通り、裏道に次ぐ山道。
住宅地の中を通って、竜田川にかかる赤い橋に出ました。
おお、この橋懐かしいぞ。ここのGSもまだ健在だ(笑)
そこからはじもぴー道を通って、三室へ出る勢野の交差点へ。
おお、ここから知ってるわ。そこからは道なりに山のてっぺんへ。
そして奇跡的に3時50分にタクシーは駐車場に到着。
「あと9分あるから、こっからダッシュやで!」
「おっしゃーがんばるわ~ありがとー!」
タクシー飛び出してすぐさま走ろうと思いましたが…走れんだろう、
ここ坂道だぜ。その後階段だし。とりあえず早足で。
ぜいぜいいいながら本堂まで登ってきたら、3時59分。
泣きそうになりながら「中秘仏さんは…!」と係りのおっちゃんにいったら
「まあ、中入ってきてきてちょ」
靴脱いで中へ入らせてもらえたら、
「まだ大丈夫だっせ」
よ、よかった。
お金納めて内陣に入れてもらって、
御簾の中におられる仏さんを拝んだら涙腺が緩みました。
ううう、間に合いましたよお。
会いたかったよお。
なんだか「ありがたやありがたや」の気分になり、
どの仏さんを拝んでも「ありがたやありがたや」と云ってました。
タクシー飛ばしてきた甲斐があったってもんです。
とりあえず、気が済むまで内陣におって、本堂から抜け殻のようになって出てきました。
その後信貴山テーマパークともいうべき、あちこちにつくられたお堂をめぐって
五時の「カラスと一緒に帰りまショー」のチャイムにワレにかえるわたくし。
おお、下山せねばならんじゃん。
長居をしすぎたおかげで、下界でもらうべきご朱印所はすっかり閉まっておりました。
ひゃはは。
まあ、一度ならず二度ほどここでご朱印はもらっているのでいいですけど。
その後はバスで下山して、近鉄生駒線まわりで新大宮へ。
乗り継ぎを考えたらめちゃぎりぎりで飲み会開始時間だったので、
本来だったら、昔住んでいたところで途中下車して桜並木でも
見学したかったのだけどそれは断念。
あそこの桜はキレイだったのよね>竜田川沿いの桜並木。
ちょっとだけ車窓から見えましたが。
電車乗り継いで新大宮に2分ほどの遅刻で到達です。
しかし飲み会では
幹事が寝坊で遅刻(大謎)という事態が発生(笑)
まあ程なく無事幹事も到着され、本日の主役の生駒牛を美味しく頂きました。
生駒は馬だろって思っていたのに、牛もいたとはねえ。
そんなわたしは旧生駒市民。実にいい体験ができました。
はー、さすがに本日は疲れたわ。
ちょっと時間的には厳しかったけど、いろんなもん見れたし。
ハードだけと、充実しておりました。
そして予定数を全部回れたことには、すべての偶然に感謝です。
このたびもありがとうございました
>いろんな神様仏様(合掌)&人間の皆々様。
また次の機会もおたのもうしますぅ~(え?もうイヤだ?いけずう)