そうだ、国宝、みよう。
という感じで思い立って実施してきました>自主スク@奈良博編。
「
美麗 院政期の絵画」
を楽しく(?)観るための事前知識もぬかりなく。
この時のために、美術史特殊講義で姫教授から伝授された知識を
余すことなく我々に披露してくれた丸教授に拍手。
サテライト教室として我々が設定したのは、
東向き商店街の中の「弁天」ちゅう喫茶店で。
そこで、丸さまは、姫さまからいただいてきた資料を
我々にも惜しげもなくコピーして下賜してくださいました(笑)
ありがたがる我々。
コホンと前置きして、始まるレクチャー(嘘)
この当時のブツを見るとき抑えるべきことは、
「財」「才(ざえ)」「信」
キーワードは、
「尽善尽美」と「美麗」
観るべきポイントは
「切金」「繧繝彩色」「照隈(てりくま)」
後は、11世紀までは日本様式の完成、
12世紀からは調和からの逸脱という違いを、
実際に観て感じ取ってね!
ちゅうことで、いざ、奈良博へ。
ほらほらワタクシたち、キャンパスメンバーでございますから、
「…メンバー料金でご購入いただけます」
という説明を係りの方が忠実に5回繰り返して下さいました。
その料金じつに400円。
我々五人が入っても、二千円ですか~。
ごっつあんです。
会場入り口では「音声ガイドいかがですか~」と声をかけられましたが、
「いえ、こちらは生音声の丸教授がおられますので」
と、そちらさまへ手のひらを向けたのは云うまでもない(うそ)
ま、そんなこた、どうでもいいのだ。
後は、会場にあふれかえる、国宝国宝国宝の山にがっつきだ。
つれてかえることは出来ないが、見るのは穴が開くほど観てもOK。
まるでストリップ小屋に来たおやじよろしく、
ガラスケースにかぶりつきで堪能させていただきました。
(どういう例えだよ)
会場は金曜日の夕方ってことで、かなり空いていて快適。
正倉院展もこれくらいの混み具合だと好感度upなんだけど。
そんな中で、学生カップルさんたちや、
研究者さんとおぼしき方、ご夫婦さんなどと追いつ追われつ、
順番に見学してゆきました。
時代的にはまったく興味が無い時代なので(をい)
縁がなかった時代なのだけど。
それでも、丸教授からもらった天皇表を見れば、
「この名前は知ってる」天皇のオンパレード。
(お~い、その程度のものなのかよ。情けないのぉ、ワシ)
こりゃ、勢いに乗って、平安文学論でも着手しましょうか。
ま、おちゃらけ学生なワタクシは
某お大師さんに「丸教授を髣髴とさせる」と思ったり、
某龍王像に「尻尾出てんで~」と茶々を入れ、
経で描かれた宝塔曼荼羅が少し右に偏っていたので
「仏教界のピサの斜塔?」とつっこみ、
事前のまるさまのレクチャーなど何処へ置いてきたやら。
それでも、まるさまやなぎさんと、前になり後ろになりする中で、
「アレが切金」「これが金泥」などと、
いろんなワンポイントアドバイスに聞き耳たてたりして、
楽しませていただきました。
スタートしたのが5時半を過ぎていましたので、
途中で「あと30分でっせ~」の鐘が鳴り、
後半は駆け足になったけど、絵巻物が終わった辺りから
興味が乏しくなってくるのは、姫教授も我々も一緒だったかも。
とりあえず、人の頭を気にせず、ゆったりとした空間の中で、
好きなものを好きな順番で、ゆっくりみて回れて幸福でした。
19時に奈良博を出て、夜遊びコースで東大寺へ。
ま、夜遊びたって、お寺は閉まっているわけで、
現在ライトアップしているお姿を外からタダ見するだけ。
東大寺の寺内をてろてろ歩き、
来春にはカフェにもなるという「フトルミン」の旧工場と
現在敷地内に建っておられるお店を見学。
そして、「奈良公園中央病院の昔の名前が判ると年代がばれる」
なんて話をしながら、一路本日のご飯どころへ。
「菜一輪」ってところby丸さまのセレクト。
オーガニック料理で、素材はすべて野菜のみなのだけど、
肉が無くても、魚がなくても、全然平気。
野菜って本当に美味いよねというか、
美味い野菜は美味いんだという当たり前のことがわかる。
「食べたらなくなっちゃうんだよね」
などという謎の言葉も出るほどの美味さで、
まさに、食べて減ってしまうことが悲しいほど。
食事どきは若干口数は減る我々も、
今日は特にそう。
噛みしめ、すりつぶし、味わって、いただくので、
しゃべっているヒマがないのです。
もくもくもくもく。
もぐもぐもぐもぐ。
(食べ物の写真は
こちらから)
ということで、金曜日の夜にもかかわらず、
我々の貸切状態だったようで、
食後もくつろがせていただきました。
はあ、まさに贅沢な一日(半日か?)
奈良っ!という感じを味わいました。
勝手な思いつきに乗っていただきました皆様ありがとうございました。
また、いつもお膳立てしてくれる丸@にわか教授にもスペシャルサンクス。
これからの時期は益々、「なら!」本番になってきますので(謎)
またこういう機会あったら、集いましょう。
どぞ、よろしゅうに。