奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

酔狂はやめられない

2009年10月24日 | 奈良大学お勉強日記
正倉院展の行列の先頭から数えて私が20人目でした。
その時、午前7時15分すぎ>みんなリキ入りすぎです(笑)
ちゅうことで、今年も『酔狂会』スタートです。

午前9時5分前に早くも開館。
音声ガイドなんて、借りてる場合じゃないわよと慌てて二階へ。
ってことで、東新館内をさくさくと早足で回って、まずは西新館へと抜けます(笑)
どうせ、もうちょっとしたら混雑してくるんだから、その前に、
誰もまだ入ってない西新館をゆっくりと堪能したいじゃないかってことですよ。

その妙ちきりんな行動のおかげで、ほんのちょっとの間でしたが、
正倉院御物独り占め!状態です。嗚呼、なんという贅沢。
私の前に人はおらず、私の後ろにのみ人がいる。
これも早起きは三文の徳、別バージョンだろうか?てか。

西新館の出口までゆっくり、ゆったり宝物を堪能したあとは、
テクテク人の流れに逆らって東新館へ戻ります(良い子は真似しないように)

その時、すでに10時を回りそうな時刻。
下では入場制限をかけたのか、入館者が途切れていました。
そんな頃に、再び東新館の会場内をスタート。
さすがに、一度目に来た時よりは人が多くなっていて、
人の頭の間から見たものや、のらくら歩いて正面に来たものもありますが、
それでもさっき一巡しておいたので、次!次!と空いている所を
狙って会場内を縦横無尽に歩き回れば、かなり見るための待ち行列を短縮できます。

例年一番混んでいるのが、入ってすぐの展示物のあたりを
行儀よく並んで見学しようとしている人たちの列と、
入り口から対角線上にある、会場左奥の展示物。

今回は入館者が途切れた時に再度そこを見学したので、
待ち行列もなく、比較的スムーズに流れに乗れました。
そして、左奥のスペースは今年、刀などの比較的地味なものが展示されていたので(をい)
そこを「どーしても長時間堪能したい」って人も少なかったようで
アホのような人ごみと「進まないわ~」と独り言をいうオバサマもいませんでした。
なんて快適なんだ!

中をグルッと見た後は再度、気になるものを二度見。
そして、仕上げ(?)にふたたび西新館を回って好きなだけ見放題。
さすがに一時間以上経過しているので、さっきのような静けさは
ありませんが、それでも自分が好きなものを好きなだけ見るって自由は残されているわけで。
おお、これはまるわ、きっと、うん。
来年もこれ式でいこう。

今年は天皇在位20周年記念ってことで無料観覧日が設けられたり、
皇室の方々の奈良博訪問時の写真展示があったりと、
今までとはちと違う趣向があったりしましたが。
肝心の宝物の方は、ちょっと「これは!」っていう一押しものが
少なかったかな~と思ったのは私の偏見ですねそうですね。

紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)がとりあえず目玉なのでしょうが、
わたくしの好みとしては螺鈿琵琶の方が好みだ。
今回出陳されていた平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)みたいなヤツね。
後は、忘れちゃいけない光明皇后の「楽毅論」もすばらしかったし。
もう皇后になっていた頃なのに、「藤原の三女」って
書かねばならなかったのはナニゆえかとか妄想する自由も現代なら許されます。

後は「鏡の箱の漆皮箱」って、つやつや感がザッハトルテみたいだ~とか、
茶&黄色のチェックの組帯って、ジーンズメイトに売ってそうなネクタイだ~とか、
漆花形箱って、おせち料理を小分けして入れるプラッチック容器みたいとかとか
バチアタリなことばかり思ってみてました。

個人的なベストヒットは、金銀花盤(きんぎんかばん)。
まさに「金銀財宝いっしょくたに作ってみました!」って感じの皿で、
銀の皿の周囲にガラスや水晶がビーズ状に編まれて、垂れ下がっている、
他に類を見ないような足つきのお皿。
この頃の水晶やガラス玉って東大寺三月堂の不空羂索観音の冠に付いてるくらいで
他に見ることがないのだけど、どうやら唐からの舶来品らしい。
大仏開眼の際に使用されて、その後宝庫へ収められたようだけど。
まさに、奈良はシルクロードの終着点だなあと。

これを見ないと秋が始まらないという年中行事。
今年も無事に、秋本番が来たようです。

(つづく)
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来週は酔狂会♪

2009年10月17日 | 奈良大学お勉強日記
「お堂でみる阿修羅」が始まりましたね。
ふふふ、来週は行ったるから待っててね~阿修羅ぁ~♪

ということで、もう来週の今日は酔狂会なのだな。
ランチ、および飲み会の場所も予約取れました。
観覧スケジュールも前掲のとおりですが、
いちお再度確認のため掲示しておきます。

10月24日(土)
午前9:00~正倉院展(各自観覧)終了後出口スロープあたりで集合
タクシーにて白毫寺へ
その後ランチ

PMは、福智院→今西家書院→十輪院→(元興寺)→徳融寺→誕生寺→興福寺くらいで
途中でお茶でも飲めたら一休みでも

夕方からは飲み会。
前回までの反省をこめて今回は静かなところを
チョイスさせていただきました。

あとはお天気がよければいうこと無し。
さ、後一週間どきどきして過ごそう♪
参加の皆様よろしく~。


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来てイイって

2009年10月16日 | 奈良大学お勉強日記
お知らせをもらいました。
>国宝高松塚古墳壁画修理作業室から。

ちゅうことで、高松塚古墳壁画が拝めることとなりました。
期日は11月7日(土)
土日しか申し込めなかったのでダメかと思っていたけど、
とりあえず第二希望あたりでひっかかってくれました。

わーいわーい♪
なので、久しぶりに飛鳥いきまーす!
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雨が降る日は博物館日和

2009年10月08日 | 奈良大学お勉強日記
台風が来ているというのに、昨日は上野へ「皇室の名宝」を見に行ってきました。
見に…なんて、世が世ならありえない話で。
現代でよかった(笑)

雨の中わたしが出かけるなんて滅多にないけど、
台風だし、雨だし、こりゃ人出も少ないぞと踏んだら、
本当に少なかった!

上野駅の公園口は結構混雑していたから「あちゃ~」って思ったけど。
博物館”銀座”をどんどん奥に行くに従って人が少なくなり、
どんつきの東京国立博物館の平成館に付く頃には行列なし。
もちろん、待ち時間なしです。
読みは当たった。
やっぽー。

今回は今上天皇御即位20周年記念特別展ってことで。
皇室の名宝、前期・後期の二部作。
一期目が「永徳、若冲から大観、松園まで」
二期目が「正倉院宝物と書・絵巻の名品」

とりあえず、奈良博の正倉院展の予習~♪とかって
思っていったのですが、正倉院のお宝公開は二期目なのか。
んじゃ、酔狂会の復習をまた東博でやろう(笑)

ということなので、今回は絵画が多かったですね。
日本画ってあんまり見に行かないのだけど、
これはっというものが何点もありました。

横山大観、円山応挙、谷文晁、などなど、
××鑑定団でもお馴染みな名前がオンパレード。
すごーい、本物だ。(当たり前だ、皇室の持ち物だぞ)
初めて見た。ありがたやありがたや。

一番気に入ったのは「孔雀之図」荒川寛畝筆
この構図がいい!
孔雀や鶴の絵はたくさんあったけど、後ろを振り向きつつ、
右の翼を広げている姿はジュディオングの「魅せられて」を彷彿。

そのとなりの「光明皇后」下村観山筆も美しかった。
法華寺の十一面観音は光明皇后の顔を模したものだというけど、
その絵の面持ちも三道があったりして、実に仏像チック。
ホントにこのようなお顔だったのかもしれないなあと妄想。

館内の展示はゆったり、人も少なかったので、
行きつ戻りつ、たっぷり二時間半堪能させていただきました。
こりゃ二期目も期待できますね。

せっかく来たんだからと、昼飯もちゃっかり東博内の
レストラン、ラコールで一日限定30食の
牛そぼろ重セットを食べて、他の館も見に行くことに。

東洋館は耐震工事のために休館中だけど、
展示じたいは表慶館でやってました。
中の展示自体は大したこと無い分量だったけど、
建物自体にも入ったことがなかったのでこれも見るだけで満足。

調子こいてこれまた行ったことなかった法隆寺館にも行ってみた。
薄暗い館内は、夢殿を覗き込んでいるような暗さで、
なんかおどろおどろしくてよかった(笑)
いや、あかりコウコウとしている法隆寺御物なんて
ありがたくもなんともない感じがするので、
それも又オモムキなんだろうけどさ(謎)

ここで一番びっくりしたのは、一面金銅仏の展示
10×3くらいのマトリックスはあったかな。
物凄い数に圧倒。
7世紀の金銅仏ってこんなにたくさんあったんだと感心。
まあすべてが法隆寺にあったんじゃないかもしれないけど、
これだけのブツを最終的に所蔵していて、
「皇室に献上しますわ」って差し上げた法隆寺にもびっくりだ。
これまた丹念に見て回り、あ~オモシロかった。

で、5時間ほど東博にいてのぺのぺしたにもかかわらず、
東京国立科学博物館の「シカン展」が水曜レディースデーで
千円になると聞いたので、これにもハシゴ。

シカンについて全然予備知識がなかったんだけど、
発掘をしていた先生の一言が、私の無理無理こさえた
例の卒論の「いいのがれ」と同じ趣旨の内容だったことに感動。

「オオ!私の説は間違ってなかったんだ!」とよろこぶ一幕も。
これはスゴイお駄賃でした。
そんでもって本来の目的(?)だったキティコラボ商品もしこたま仕入れて(笑)
全部で上野に7時間も滞在したさ。

あ~ゲイジツの秋満喫です。
次は奈良博行くぜ!
(その前に埼玉か)
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酔狂会点呼とります

2009年10月07日 | 奈良大学お勉強日記
現在のところ、
かすみさん、なぎさん、ゆずさん、独楽さん、ショータさん
以上5名様のご参加表明を頂いております。

あと、参加希望の方いらっしゃいませんか?
夕飯の予約をしようと思っているので、参加表明はお早めに。
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十月は奈良!

2009年10月05日 | 奈良大学お勉強日記
十月は神無月と申しまして、神様がみ~んな出雲に行っちゃってるので
好き放題やり放題なんですのよ(ウソ)
なので、奈良に行くなら十月です…ってなんのこっちゃ。
ま、正倉院展の開幕が十月だから、十月は奈良って発想なんだけど。
まあ私の場合は、十月に限らず、ですがね。

とりあえず、高松塚はネットから申し込んでおきました。
これで懐も痛まず、落ちても「ありゃりゃ」で済む程度。
昨日は東京で「四神」を見てきましたので、
まずはそれでヨシとしておきます(謎)

今月遊び歩くとなると、メルマガの勉強もストックしておかねばならんし、
結構大変なのだな。もうすぐ、2008年分の問題が終わるので、
2009年分の過去問を解かねばならんし。
あ~いそがしいそがし。貧乏ヒマなしだわさ。

今月からは奈良歴史地理の会の後半戦が始まるので、
忘れないようにしないと…。

ということで、以下備忘録がわりにup。

★ ★ ★

10月16日(金) 国土の形成からみた平城京
at「さいたま市民会館うらわ1Fホール」

あれれ?今回は金曜日なのね?
忘れないようにしないと。


あとは気になっている催しなど。

法隆寺秘宝展(9月11日~11月30日)
http://www.horyuji.or.jp/hihouten1.htm

長谷寺・大観音特別拝観(10月1日~11月30日)
http://www.hasedera.or.jp

大安寺・十一面観音像特別開扉(10月1日~11月30日)
http://www.daianji.or.jp/

長岳寺・狩野山楽筆「大地獄絵」御開帳(10月23日~11月30日)
http://www.chogakuji.or.jp

海龍王寺・十一面観音特別開帳(10月24日~11月12日(木秋))
http://www.kairyuouji.jp/

国宝 信貴山縁起絵巻特別公開・信貴山朝護孫子寺(10月24日~11月8日)
http://www.sigisan.or.jp

元興寺・秋季特別展(10月25日~11月8日)
http://www.gangoji.or.jp/

元興寺の特別展ってのも、酔狂会に盛り込めるとオモシロいかもしれないけど、
それは欲張りですかね~。

他のトコは、奈良町からは遠い…(笑)
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近づいてまいりました

2009年10月03日 | 奈良大学お勉強日記
さて、そろそろ酔狂会の予定を練らねばならんのだが。
(ようやく高速バスは予約しました)

今年はどんなところを回りましょうか。
去年は北の方へ行ったので、今年は南の方へと考えているのですが。

とはいえ、電車に乗ったりバスに乗ったりするのではなく、
あくまでも徒歩でいける範囲で。いや、バスくらいは乗ってもいいけど。
個人的には、奈良町の地味な寺(をい)めぐりってのをしてみたいのだな。

福智院、今西家書院、十輪院、誕生寺、徳融寺、ちと離れるけど百毫寺とかね。

おっと、忘れちゃいかんのが、「お堂で見る阿修羅くん」あれ外せないよね。
ということで、どうやって組み立てたらいいかなあ。

午前は正倉院展観て、ちゃちゃっと白毫寺にバスかなんかで移動して、
白毫寺あたりでランチ。

その後、白毫寺→福智院→今西家書院→十輪院→徳融寺→誕生寺
とか下界に下りてきて、最後に興福寺とかいいかな。
興福寺ものは以前、最後に持ってきたけど、あれでも充分入れたから
今年も大丈夫かと思っているんだけど。

でも侮れマジ阿修羅くんだからして、もしかして混雑してるかな。
正倉院との相乗効果で混んでるかも知れないし。
ま、出たとこ勝負ですが。

もしくは、絶対行きたい興福寺を先に持ってきて、
あとは逆ルートにして、時間が許す限りみてまわるとかね。
(あ、誕生寺だけは拝観予約制なので、いく場合はアポ要です)

ご意見求む!
コメント (11)
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