昨日は春日若宮おん祭りが無事執り行われたようです。
わたくしは見ることが出来なかったのですが、
ネットでは中継も行われたようですし。
うんと古くて、うんと新しい祭りに進化したようです。
令和二年の今年は、いろいろとできないこと、ありましたね。
薬師寺の東塔落慶法要も中止になったし、薬師寺展も会期途中で休止になりそのまま閉幕。
正倉院展は実施されたものの、ふらっと立ち寄ることが出来ない、完全事前予約制。
そして年末年始も出来ないことが続きます。
軒並み、各寺、除夜の鐘は撞けないようです。
東大寺も、
唐招提寺も、薬師寺も寺内関係者により執行だそうで。
法隆寺では正月三が日に公開していた
「舎利殿」「絵殿」の参拝が中止に。
節分行事も縮小or中止。
興福寺の「鬼追い式」と「豆まき」は中止。
そして、古都奈良に春を告げる行事『お水取り』も見学は可能ですが、規模縮小が決まっています。
3月1日~11日は二月堂下の芝生や広場は一定人数を超えた場合は、違う場所へ誘導。
その場所も一杯になれば、それ以降は見られない場合もあるとか。
そして3月12~14日のクライマックスは、なんびとも二月堂下芝生では見られないのみならず、
二月堂周辺への立ち入りも禁止されるとのこと。
もちろん堂内や局での聴聞も令和3年のお水取りではできないそうです(無理ないか)
ちなみに令和三年は修二会の1270年記念なのだそうです。
返す返すも残念ですが、仕方のないことです。
戦時中でも続けられてきた修二会ですから、この度のことでも練行衆・参籠衆の皆様は
粛々とその行を遂行して下さることでしょう。
無事に済みますことを遠くからお祈りしております。
とまあ、できないことはまだまだ続いていくのでしょうが、
「出来る事」もあります。
おん祭りのようにweb中継というものも出来る世の中になったことですし。
東大寺では、お水取りのクライマックス、3月12日に
”奈良公園内の春日野園地に設置する大型ビジョンに、
映画監督の河瀨直美さんが撮影したお松明の様子などをライブ配信し、
どなたでもがご覧いただけます。映像は一部の旅館やホテルにも配信する予定です。”
なる告知もあります。
おおう、それは朗報!
薬師寺では落慶法要はまだですが、それに先んじて
東塔の特別公開が決定
令和3年3月1日から実施されるそうです。
うわー、行きたいなあ。令和3年3月3日あたりに(仕事で無理なんだが…)
とまあ、出来ないことは多数あるのだけど、
出来ないことを嘆くよりも、出来ることがあることを、
出来るように力を尽くして下さる方がいることを感謝して、
それを楽しみに待ちたいと思います。