奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

ハシゴといえば

2017年01月05日 | 色々・モシクハお勉強
出初式>時節柄。
しかし、わたしのハシゴは大体、神社仏閣やら博物館やらなもんで。
ということで、本日のハシゴは博物館のハシゴ。

本日帰省最終日ということで、高速バスにてお帰りとなるのですが。
その途中で、博物館のハシゴとは自分のことながらに恐れ入る(汗)
でも、駅から遠い博物館なので、単品でそこを目的地に行くってのは結構大変。
しかし、高速バスで帰る途中ならば、そこ、
立ち寄るのは結構カンタンじゃなかろうかと思い立ち…(←個人の感想です)

ってことで、本日の目的地は「新潟県立歴史博物館」と「長岡市馬高縄文館」です。

新潟県立の歴史博物館が長岡市にあるってのはちょっとびっくりなんだけど。
(まあ私が新潟市の出身ゆえにそんな感想なのかもしれないけど)
県庁所在地に県立の歴史博物館がないってのは、少々驚きでした。

前々から行きたいと思っていたんだけど、なにせ駅から遠いし、足はないし、
帰省していてもなかなかそれだけの時間がとれないし…と、
今までいろいろ制約があってダメでしたが。
今年ならいける!ってことで、喜び勇んでいくことに。

長岡までJRで行って、その先はバス。
バスは終点まで乗ればいいので、乗り間違いさえ気を付けたら安心。
バスは町中、新興住宅地、丘をとおって、丘の上の歴史博物館へ無事到着。
しかし、本日は雪が横なぐり状態だったためか、
ほとんど人がいなくて、展示室はほぼ貸し切り状態でした。
(昨日の会津八一記念館もそうだったっけ。個人的にはうれしいけど、館的にはどうなんだ)


新潟県立歴史博物館

普段行っている奈良県での博物館だと「古墳」だの「土器」だの「矢じり」だの「鏡」だの
が多くて結構そこらへんを見ていると時間がとられる。
しかし、それが他所の土地の博物館だと、そこらへんがはしょられて(というか、
そこらへんの展示が充実せずに、さらっとして)いることが多いので、
見学時間短縮になるのだけど…。

しかし、おっとどっこい新潟県は結構昔から歴史がしっかりしているので、
私の好きな時代(奈良時代まで)で見るべきところがたくさんありました。
「新潟県のあゆみ」の中でも「古代の新潟」あたりが楽しくて。

ほれ、新潟(越後)って『日本書紀』にもいろいろと取り上げられているし。
(燃える水(=石油)の献上とか、渟足柵や磐舟柵とかの記述もありますし)、
現物資料も結構あるしで、ことのほか時間をとられ…。

気が付いたら、タイムリミットまであと30分。
げげげ。ほかにもまだたくさん展示はあるみたいなんだが…。

ということで「雪とくらし」「こめづくり」をさくっと見てまわり、
(雪下ろしのリアル大変さの表現と、雪がなだれ込んでいる雁木の景色と、
雪に閉ざされたミセの暗さがまさに再現されていてGood!)
「縄文人の世界」が駆け足状態になっちゃったのが残念…。
これはもう一度来よう。
今回は常設展だけだったから、特別展があるときにでも、一日仕事で。

ということで、次は馬高縄文館へ、”徒歩で”向かいます。
奈良大学時代の学友いわく「あそこは何もない丘の上。
夏でも歩けないくらい離れているので、車で行かないと…」
と言っていたけど。

「馬高縄文館へ行きたいんですが、歩けますよね?」と尋ねると、
「徒歩で15分くらいです」と受付の人。
「大丈夫です、歩けます!」
ええ、歩けますとも。
飛鳥ウォークなんかでも6キロ、8キロ歩きましたし。

そして、先にこっちの博物館に先に来たのが幸いして、
ここから馬高へは下り道らしいから、なおさら大丈夫!

しかもバス乗っているときは横なぐりの雪でしたが、
現在は晴れているってことで歩き出しましたが…。
誰も歩いてない(笑)
しかも車もほとんど通らない。
まるで暗峠を歩いて超えていた時のようでしたわ。

それでも15分もたたないで長岡市馬高縄文館に到着しました。
ここも、駐車場に車なし。
「開館中」の文字が「閉館中」に見えたくらいですよ(ははは)

ここは「火焔土器」が出土した馬高遺跡にかかわる資料を保存、展示している施設。
新潟県民にとって「火焔土器」ってなじみが深い土器だと思うのだけど、
それって新潟市民だけでしょか。

新潟市の陸上競技場にある聖火台がまさにこの火焔土器の形をしてるのを
中学校の頃から知っているので、新潟市民なら知っていることかなと思いまして。

これは第19回の国民体育大会の競技場としてこの場が作られた時、
聖火台として作られたもので、モデルは中越地方から出土された火焔式土器、
ってのは知っていたのだけど…。
それがこの地の馬高遺跡であるってのは残念ながら知らなかった(白状)

火焔土器といえば、その不思議な形状。
炎がメラメラ燃えているような、太陽フレアのような形状。

しかし「火焔土器」といえば、ああいう形状のものすべてを呼ぶのかと思いきや、
ここで昭和11年(1936)出土した最初の一個にが「火焔土器」であり、
それ以外の類似したものについては「火焔型土器」と呼んで、
明確に区別されているんだそうです。
へーへーへー。
また一つ賢くなっちゃったわ(いや、今でもじゅーぶんアホやと思うけど)

で。
にわかに知り得た知識としては、
火焔型土器には鶏のとさかのような突起が四つあり、
鋸歯状突起なるジョーズの歯のようなギザギザフリルが付くと。

似たような形の王冠型土器には、
火焔型土器にある鋸歯状突起がなく、
土器口縁部には短冊状(山形)の突起が付いていると。

へーへーへー。
また一つ…(以下略)

展示室に並ぶ大小さまざまな火焔型土器を見て圧倒され、
その造形の面白さにドキドキし(洒落もあるけど)、
じっくりじっくり隅々まで見て一時間ちょっと。
ここの見学を楽しみにしていたので、
歴史博物館の見学時間をはしょっちゃったけど、
そのおかげでじっくり、ゆっくり、見学できましたわ。

年が改まってからまだ五日ですが、
これで博物館相当施設4館行ったぞ(笑)

今年はこの調子でガンガン行くぞ>博物館も、あれこれも(カッカッカ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする