僕の研究している作家John Steinbeckのピューリツァー賞受賞作品The Grapes of Wrath(『怒りのぶどう』)は1939年に出版されました。
ということは、今年2014年はこの作品の出版75周年記念の年となります。
私がこの作品を初めて読んだのは大学院に入った1989年、作品出版50周年の年でした。
別に50周年だから読んだわけではなく、大学3年生の春休みの短期語学研修のホストファミリーにスタインベックゆかりのモントレーに連れて行っていただき、スタインベックについて話を聞き、興味をひかれた私は、大学院の修士論文でスタインベックを取り上げてみようと思ったからです。
まだ、学生だった私は、辞書や注釈書や翻訳などと首っ引きで、カメのような歩みでこの長編小説を読み進めました。
(まさに、この小説中には道路上をゆっくり進むカメも出てくるのです。)
今なら、英文を読んでいてわからないことがあれば、インターネットを上手に使うとかなりの情報が得られますが(例えば、それがどんなものかわからなくても、画像検索をすれば大体どのようなものか見当がつく)、当時は、まだインターネットもなく、辞書で調べたり、周りの外国人にチャンスがあれば尋ねたり、などといった「苦労」をしながらとにかく最後まで読み通しました。
それが、この本です。
ペーパーバックのこの本、開いてみると書き込みや印等がたくさんあります。
日焼けや汚れ、そして本の背中が割れてしまっています。
痛みの激しいこの本ですが、僕の宝物の一冊です。
その後も研究上の必要性から何度か目を通していますが、せっかくの出版75周年、じっくり味わいながら読んでみたくなりました。
今年は11月にカリフォルニア州ベイカーズフィールドでThe Grapes of Wrath出版75周年の記念国際学会もあります。
(ぜひ参加したいのですが、日程の調整が必要です。)
小説の内容については、以前読書案内:ジョン・スタインベック(John Steinbeck) 『怒りのぶどう』に書きましたので、ご参照ください。
また、この作品の日本語訳は『スタインベック全集』第6巻や、各社の外国文学集や文庫本で読むことができます。
よければ、ぜひ読んでみてください。
また、古いですが映画化もされていますのでご覧ください。
ということは、今年2014年はこの作品の出版75周年記念の年となります。
私がこの作品を初めて読んだのは大学院に入った1989年、作品出版50周年の年でした。
別に50周年だから読んだわけではなく、大学3年生の春休みの短期語学研修のホストファミリーにスタインベックゆかりのモントレーに連れて行っていただき、スタインベックについて話を聞き、興味をひかれた私は、大学院の修士論文でスタインベックを取り上げてみようと思ったからです。
まだ、学生だった私は、辞書や注釈書や翻訳などと首っ引きで、カメのような歩みでこの長編小説を読み進めました。
(まさに、この小説中には道路上をゆっくり進むカメも出てくるのです。)
今なら、英文を読んでいてわからないことがあれば、インターネットを上手に使うとかなりの情報が得られますが(例えば、それがどんなものかわからなくても、画像検索をすれば大体どのようなものか見当がつく)、当時は、まだインターネットもなく、辞書で調べたり、周りの外国人にチャンスがあれば尋ねたり、などといった「苦労」をしながらとにかく最後まで読み通しました。
それが、この本です。
ペーパーバックのこの本、開いてみると書き込みや印等がたくさんあります。
日焼けや汚れ、そして本の背中が割れてしまっています。
痛みの激しいこの本ですが、僕の宝物の一冊です。
その後も研究上の必要性から何度か目を通していますが、せっかくの出版75周年、じっくり味わいながら読んでみたくなりました。
今年は11月にカリフォルニア州ベイカーズフィールドでThe Grapes of Wrath出版75周年の記念国際学会もあります。
(ぜひ参加したいのですが、日程の調整が必要です。)
小説の内容については、以前読書案内:ジョン・スタインベック(John Steinbeck) 『怒りのぶどう』に書きましたので、ご参照ください。
また、この作品の日本語訳は『スタインベック全集』第6巻や、各社の外国文学集や文庫本で読むことができます。
よければ、ぜひ読んでみてください。
また、古いですが映画化もされていますのでご覧ください。