先の記事で書いた、大田区立羽田図書館で大田区立郷土博物館にて翻訳家の村岡花子氏の特別展示があることを知りました。
村岡花子氏は『赤毛のアン』シリーズなどの翻訳者として知られ、僕も大学生の時の卒業論文で取り上げたマーク・トウェインの『ハックルベリイ・フィンの冒険』も翻訳しています。
これは、ぜひ行かねばならぬと思い、大田区立郷土博物館(Folk Museum of Ota City)に行くことにしました。
同博物館では、ちょうど画家の川瀬巴水展覧会が開催されていました。
いただいたパンフレットによると川瀬巴水は、昨年2013年がちょうど生誕130周年だったようで、昨年から生誕130周年記念行事の一つがこの展覧会だったようです。
ただし僕の目的は村岡花子展でしたので(村岡花子氏もちなみに昨年生誕120年とのことでした)、2階の川瀬氏の絵画の見学はそそくさと済ませ、3階の馬込文士村常設展の中にある「アンの見た夢 村岡花子の大森時代」のスポット展示を見に行きました。
展示には、彼女の直筆資料や蔵書や写真など貴重なものが並べられ、それらを食い入るように見てきました。
帰宅して、彼女が翻訳した新潮文庫版『ハックルベリイ・フィンの冒険』の訳者による「あとがき」を見ると、最後に「一九五九年一月三十日 東京大森にて 村岡花子」と書かれていました。
また、電話による事前申し込みが必要でしたので今回は行けませんでしたが、大田区内には村岡花子氏の書斎が保存されている赤毛のアン記念館・村岡花子文庫があるということも知りました。
いつか機会があれば訪問させてもらいたいと思います。