山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

映画紹介:『理由なき反抗』(Rebel without a Cause, 米1955)

2024-01-07 11:46:30 | 映画
映画紹介:『理由なき反抗』(Rebel without a Cause, 米1955) です。

今の若い人はあまり知らないですが、若くして亡くなった俳優ジェームス・ディーン(James Dean)が主役を演じた3本の映画のうちの一つです。
(ジョン・スタインベック(John Steinbeck)原作の『エデンの東』(East of Eden)も主演しています。)



反抗期のティーンエイジャーの役をジェームス・ディーンが見事に演じています。

映画の中の印象的なセリフを紹介します。

友だちは自分で選べ、友達に選ばせるな。
And listen. Watch out about the pals you choose. Know what I mean? Don't let them choose you.

そして、反抗期のことを次のように表現しています。
It's the age when nothing fits. (何も合わない年齢なんだ。)

そして、「身を粉にして働く」という意味で、"work my fingers to the bone"という表現も使われていました。

Los AngelesのGrifith Observatory(グリフィス天文台)も映画の舞台の一つになっていますが(↑上のけんかをしている写真の場所です)、そこにはジェームス・ディーンの銅像があるようです。

いつか行ってみたいです。

また、この1955年の映画の中でジェームス・ディーンが "They called me chicken."(僕を腰抜けと)というセリフを使っています。

この表現は、1985年公開の『バック・トゥー・ザ・フューチャー』でも主人公マーティーの父親がビフ・タネンたち馬鹿にされる時にに言われていますが、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の中でタイムマシンで最初に戻る(移動する)のは1955年のカリフォルニアで、それは『理由なき反抗』と同じ年(1955年)、同じ場所(カリフォルニア)なのです。

「腰抜け」の意味で ”chicken"というのは、ニワトリに鳥肌が立っているから(ニワトリですから当たり前ですね)よく使うのですが、この『バック・トゥー・ザ・フューチャー』
のこの場面は『理由なき反抗』またはジェームズ・ディーへのオマージュだったのかもしれません。

ちなみに、スタインベック原作『エデンの東』で主役を演じたジェームス・ディーンですが、そのスタインベックとジェームス・ディーンを比較した
Audry Lynch著のThe Rebel Figure in American Literature and Filmという著作があります。



書名に”Rebel”(反抗)という語が使われています。

この書は、以前、Steinbeck Studiesに書評を書かせてもらったことがあります。

ジョン・スタインベックとジェームズ・ディーン - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

先日、AudryLynch氏著のTheRebelFigureinAmericanLiteratureandFilm--TheInterconnectedLivesofJohnSteinbeckandJamesDean--を読みました。日本ジョン・スタインベック協会...

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Audry Lynchさんは下記の記事の最後の写真の方です。
カリフォルニア出張報告(2019年5月2日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

若い頃に洋画を観る時の参考にしていた各種の映画紹介の本の『理由なき反抗』についての紹介を上げさせてもらいます。















Back to the Futureについては、こちらをどうぞ。

「多聴多読マガジン」1月号別冊『決定版 映画で英語をモノにする!』でコメント掲載 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

「多聴多読マガジン」1月号別冊『決定版映画で英語をモノにする!』が出版されました。その中の特集「英語を学ぶのに役立つオススメ映画ベスト20」について、先日、アンケー...

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前の映画紹介記事はこちらです。

映画紹介:『ゼロの焦点』(2009) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

原作は、松本清張の同名小説です。物語の舞台の一部が、今回能登半島地震に見舞われた石川県が舞台になっています。実は、この原作を読み、映画を観たのは、この映画に僕の...

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