「ワッハ上方を作った男たち」(毛馬一三)読了。
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ワッハ上方の下に「ジュンク堂」が入っているのだが、
そこで時間潰しをしていた時に見つけた本。
大阪府の職員、歴代の知事、
当時議員だった西川きよし、吉本興業の関係者やらが
どのようなやり取りをして「ワッハ上方」が出来たか、
今の場所に吉本がビルを建ててそこに大阪府の施設が入居することになったのか、
といった経緯が描かれている。
役所の政策決定過程をよく知らないので、
そのあたりが見えるのも興味深かった。
今「ワッハ」移転問題が持ち上がっているが、
その議論の中でおさえておくべき前提・経緯がけっこう挙げられていると感じた。
特に資料には、それを寄贈した芸人さんや遺族の想いが込められている訳で、
その辺りに全く目を向けず「移転」「廃止」を論じるのは、
忘恩であり、今まで以上に府への不信感が高まることにつながりかねない。
また、「30年は責任を持って使って欲しい」という前提で
吉本興業が特別な仕様の建物を作っていること、
府の施設が入居することで「容積率のボーナス制度」が適用されていることなど、
あまり議論されていないように思う。
このあたり、難しい問題はある。
腰が重い役所と雖も、状況が変われば判断も変わるものだし、
それを一概に否定することは出来ないだろう。
例えば普天間の移設問題や八ツ場ダムのように、
何も見直さずに「決めたから」という理由だけで強行するのは不適切な訳で。
ただ、見直す際には何らかのフォローや目配りは必要だろう。
それをせずに「変える」ことが目的となり、強行するのも
これまた適切とは言えない。
少なくとも過程に目を向けるべきだと思う。
そんなことも、この本を読んで感じた。
# 先日吉本興業は上場廃止したが(参考記事)、
今後「ワッハ上方」を買い取ることも可能なのでは、と感じた。
非上場化し、放送局が大株主になった吉本は、
目先の利益追求にそこまで厳格にならずに済み、
府が放棄した文化事業をカバーできる存在になり得るかも知れない、
なんて希望的観測かなあ。
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ワッハ上方の下に「ジュンク堂」が入っているのだが、
そこで時間潰しをしていた時に見つけた本。
大阪府の職員、歴代の知事、
当時議員だった西川きよし、吉本興業の関係者やらが
どのようなやり取りをして「ワッハ上方」が出来たか、
今の場所に吉本がビルを建ててそこに大阪府の施設が入居することになったのか、
といった経緯が描かれている。
役所の政策決定過程をよく知らないので、
そのあたりが見えるのも興味深かった。
今「ワッハ」移転問題が持ち上がっているが、
その議論の中でおさえておくべき前提・経緯がけっこう挙げられていると感じた。
特に資料には、それを寄贈した芸人さんや遺族の想いが込められている訳で、
その辺りに全く目を向けず「移転」「廃止」を論じるのは、
忘恩であり、今まで以上に府への不信感が高まることにつながりかねない。
また、「30年は責任を持って使って欲しい」という前提で
吉本興業が特別な仕様の建物を作っていること、
府の施設が入居することで「容積率のボーナス制度」が適用されていることなど、
あまり議論されていないように思う。
このあたり、難しい問題はある。
腰が重い役所と雖も、状況が変われば判断も変わるものだし、
それを一概に否定することは出来ないだろう。
例えば普天間の移設問題や八ツ場ダムのように、
何も見直さずに「決めたから」という理由だけで強行するのは不適切な訳で。
ただ、見直す際には何らかのフォローや目配りは必要だろう。
それをせずに「変える」ことが目的となり、強行するのも
これまた適切とは言えない。
少なくとも過程に目を向けるべきだと思う。
そんなことも、この本を読んで感じた。
# 先日吉本興業は上場廃止したが(参考記事)、
今後「ワッハ上方」を買い取ることも可能なのでは、と感じた。
非上場化し、放送局が大株主になった吉本は、
目先の利益追求にそこまで厳格にならずに済み、
府が放棄した文化事業をカバーできる存在になり得るかも知れない、
なんて希望的観測かなあ。