昨日はECC梅田校の「芸能ホール」の出丸の会へ。
「落語教室」の発表で使われていたホールが取り壊される、ということで
そのお名残公演。
ファミレスで勉強し、歩いて中崎町へ。
ECC予備校って建物がいくつもあり、少し迷う。
地図を信用していけば良かった。
正面の松羽目のカーテンを見て、
学生時代に「島之内寄席」や「いろはセレクション」で行った
心斎橋のCBカレッジを思い出した。
「子ほめ」(春暁亭不覚)
落語教室の生徒さんだったらしい。
「出丸先生」という響きが可笑しかったのだが、
そう思ったのは私だけではなかったようだ。
少し上下が深いかな。
丁寧に人物の位置付け、科白回しをしていた。
登場人物がにこやかで良い。声は染雀に似ている。
緊張したのか、少しトチりかけるところあり。
「おごろもち盗人」(出丸):△
マクラでいろいろな「泥棒」を紹介する。「絞り上げ」は可笑しいな。
最近の妙な泥棒の話を入れてもいいと思う。
ネタは少し走った感じ。
捕まった盗人は必死に逃してもらおうと思っており、
その腹がベースになって、その上で押したり引いたりする方が良いと思う。
男は一人。
まあ、それでも良いと思う。
小刀が「財布の中に入っている」と最初に言っていなかった気がするが、
盗人は「小刀」メインで話をしているつもりが
男はその「財布」に気を向ける、というズラシが分かりにくくなるように思う。
男が小刀を出す時に、既に「5円取ろう」と決めているように見えたのだが、
最終的に決意をしたのは実際に5円を見てからだろう、とも思うし。
「鴻池の犬」(伯枝):△-
マクラの「~なんです」口調が気になる。
全体に由瓶みたいな口調・押す雰囲気(由瓶が伯枝みたい、と言うべきか)。
ネタは、前半は、間や口調、首の振り方が松喬っぽい。
けっこう科白が粗い気がする。
「隣に返してくる」などなし。
「吉日を選んで来る」を2回言わせることになってしまっているが、
台詞回しとしてあまり良いとは思えん。
後半はけっこうオリジナルで作っているのかな。
私のイメージが、松鶴・米朝で出来ているので、
科白や表情付けが少しくどいと感じる。
自分の弟だと分かったときとか、最後にしおしおと帰ってきたところとか。
しかしこのネタ、何がやりたいかよく分からんな。
「はてなの茶碗」(出丸):△+
最初の茶店の主が良い。
この人まで「京都人」のイメージで作る必要はないのかも知れない。
油屋が茶金さんの店に入るところ。
油屋は良いのだが、茶金さんの店の雰囲気を作る必要があるだろう、と感じた。
京一の道具屋の、一見さんを拒むような店の雰囲気に、
それを意識しない油屋が踏み込んでくる感じ。
番頭さんの笑いは少し分かりづらかった。
もう少し締めておく必要がありそう。
茶金さんの感じは、思った程悪くなかった。
油屋が良い。
「ややこしい茶の飲みようするな」に至る部分、その後の話など、
よく噛んではいるが、気が入って自然に聞こえるので、あまり気にならない。
茶碗を渡すのを忘れて出ようとしたので、戻ってやり直した。
本人は致命的なトチリと思ったようだが、
別にこの設定を明確に言わなくても、何となく進められたような気もする。
あと、このトチリを見て思ったのだが、
お金を受け取ってそのまま油屋さんが出て(油屋の心の中で、もう茶碗とは縁が切れている)、
茶金さんが呼び止めて「この茶碗は…」と言い、
そこで立ったまま「百貫のカタに編笠一つ」などと応えて茶碗を渡してしまう、
という進め方もあり得ると思った。
その方が、気を散らさずに油屋の気を押し通せるかも知れない。
このあたりから声が出づらくなっており、少ししんどそう。
時のミカドが「登校拒否しているうちの愛子が…」と言って見たがるのは
生徒さんの工夫だそうな。
面白いと思ったが、
それならば水を注ぐあたりで「愛子も注いでみるか」とか言って
押してもいいと思う。
# 「愛子(あいこ)」に一瞬「?」と思ったのは、
私が「めこ」と言い慣れているからか。
あとは、まあ、普通。
もう少し調子が良ければ、
呼び止められた油屋がもっと良くなっていたのでは、と思う。
そこは少し残念。
終演後、全員に当たる抽選会。
ちと長かった。
21時過ぎに終わり、梅田まで歩いて(電車で移動する距離ではない)
真っ直ぐ帰宅。
「落語教室」の発表で使われていたホールが取り壊される、ということで
そのお名残公演。
ファミレスで勉強し、歩いて中崎町へ。
ECC予備校って建物がいくつもあり、少し迷う。
地図を信用していけば良かった。
正面の松羽目のカーテンを見て、
学生時代に「島之内寄席」や「いろはセレクション」で行った
心斎橋のCBカレッジを思い出した。
「子ほめ」(春暁亭不覚)
落語教室の生徒さんだったらしい。
「出丸先生」という響きが可笑しかったのだが、
そう思ったのは私だけではなかったようだ。
少し上下が深いかな。
丁寧に人物の位置付け、科白回しをしていた。
登場人物がにこやかで良い。声は染雀に似ている。
緊張したのか、少しトチりかけるところあり。
「おごろもち盗人」(出丸):△
マクラでいろいろな「泥棒」を紹介する。「絞り上げ」は可笑しいな。
最近の妙な泥棒の話を入れてもいいと思う。
ネタは少し走った感じ。
捕まった盗人は必死に逃してもらおうと思っており、
その腹がベースになって、その上で押したり引いたりする方が良いと思う。
男は一人。
まあ、それでも良いと思う。
小刀が「財布の中に入っている」と最初に言っていなかった気がするが、
盗人は「小刀」メインで話をしているつもりが
男はその「財布」に気を向ける、というズラシが分かりにくくなるように思う。
男が小刀を出す時に、既に「5円取ろう」と決めているように見えたのだが、
最終的に決意をしたのは実際に5円を見てからだろう、とも思うし。
「鴻池の犬」(伯枝):△-
マクラの「~なんです」口調が気になる。
全体に由瓶みたいな口調・押す雰囲気(由瓶が伯枝みたい、と言うべきか)。
ネタは、前半は、間や口調、首の振り方が松喬っぽい。
けっこう科白が粗い気がする。
「隣に返してくる」などなし。
「吉日を選んで来る」を2回言わせることになってしまっているが、
台詞回しとしてあまり良いとは思えん。
後半はけっこうオリジナルで作っているのかな。
私のイメージが、松鶴・米朝で出来ているので、
科白や表情付けが少しくどいと感じる。
自分の弟だと分かったときとか、最後にしおしおと帰ってきたところとか。
しかしこのネタ、何がやりたいかよく分からんな。
「はてなの茶碗」(出丸):△+
最初の茶店の主が良い。
この人まで「京都人」のイメージで作る必要はないのかも知れない。
油屋が茶金さんの店に入るところ。
油屋は良いのだが、茶金さんの店の雰囲気を作る必要があるだろう、と感じた。
京一の道具屋の、一見さんを拒むような店の雰囲気に、
それを意識しない油屋が踏み込んでくる感じ。
番頭さんの笑いは少し分かりづらかった。
もう少し締めておく必要がありそう。
茶金さんの感じは、思った程悪くなかった。
油屋が良い。
「ややこしい茶の飲みようするな」に至る部分、その後の話など、
よく噛んではいるが、気が入って自然に聞こえるので、あまり気にならない。
茶碗を渡すのを忘れて出ようとしたので、戻ってやり直した。
本人は致命的なトチリと思ったようだが、
別にこの設定を明確に言わなくても、何となく進められたような気もする。
あと、このトチリを見て思ったのだが、
お金を受け取ってそのまま油屋さんが出て(油屋の心の中で、もう茶碗とは縁が切れている)、
茶金さんが呼び止めて「この茶碗は…」と言い、
そこで立ったまま「百貫のカタに編笠一つ」などと応えて茶碗を渡してしまう、
という進め方もあり得ると思った。
その方が、気を散らさずに油屋の気を押し通せるかも知れない。
このあたりから声が出づらくなっており、少ししんどそう。
時のミカドが「登校拒否しているうちの愛子が…」と言って見たがるのは
生徒さんの工夫だそうな。
面白いと思ったが、
それならば水を注ぐあたりで「愛子も注いでみるか」とか言って
押してもいいと思う。
# 「愛子(あいこ)」に一瞬「?」と思ったのは、
私が「めこ」と言い慣れているからか。
あとは、まあ、普通。
もう少し調子が良ければ、
呼び止められた油屋がもっと良くなっていたのでは、と思う。
そこは少し残念。
終演後、全員に当たる抽選会。
ちと長かった。
21時過ぎに終わり、梅田まで歩いて(電車で移動する距離ではない)
真っ直ぐ帰宅。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます