日本の棚田百選「大山千枚田」は、千葉県(房総半島)の南端鴨川市の山あいにある。いまプロフィール写真にも何年に一度しか見られないこの棚田の雪景色の写真を使用している。関東地方にはこの他には栃木県の「国見の棚田」と「石畑の棚田」の二つが百選に指定されている。広い関東一都六県には日本棚田百選指定の棚田はわずか三ヶ所だけになっている。
大山千枚田では例年8月末か9月始めの土曜日・日曜日に稲刈りが行われる。他の多くの棚田がそうであるように棚田オーナー制度を導入しているので、広く県外からもたくさんのオーナーがこの時期には集まってくる。昔と変わらないすべて手作業の作業が行われ見ていてとても懐かしくなる。(*田植えはほとんどの田んぼで例年5月の連休中に行われる。)
棚田全体を見回すと、すでにほとんど稲刈り作業と一定期間の日干しのための「はざかけ」作業は終わっていた。稲刈りの済んでいない田んぼはほんのすこししか残っていなかった。この週末には予定されていたと思うので、おそらく昨日・今日の台風襲来直前の休日に朝から急いで作業が行われたのではないかと思う。稲は十分乾かす必要があるので、台風15号の雨で濡れてしまったらその後の脱穀作業などはすこし遅れてしまうことになるだろう。
棚田倶楽部事務所のある建物近くに古民家を改造して営業されているカフェ・レストランがある。その入り口付近にこの楽しい人形つきの案内標識が出されていた。これはこれまで見たことがなかったので、「案山子コンテスト」にあわせて作られたのではないかと思う。
道脇に「案山子コンテスト」参加作品が並んでいた。この案山子には「棚田を守る令和おじさん」という題がつけられていた。
この案山子がいちばんかわいらしい。
広い棚田を見渡せる高い杉の木のてっぺんにシラサギが一羽とまっていた。
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