
2019.8.6 DIC川村記念美術館庭園にて
8月6日 広島原爆の日・8月8日 立秋・8月9日 長崎原爆の日
8月6日には高校卒業まで過ごした故郷広島に思いを馳せる。明日は長崎原爆の日。2017年7月には国連史上初めて国連核兵器禁止条約が採択された。しかしその後批准国が増えずいまだに発効とはなっていない。また2017年にノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の活動も毎年世界中で続けられている。世界中の平和への願いがいつの日か実を結ぶことを願わずにはいられない。
暦の上では今日は「立秋」とはいえ8月23日「処暑」の頃までは暑さの盛り。それでも庭園などにはキキョウ・オミナエシ・ハギなど秋の七草も咲き、セミの声も日に日ににぎやかになってきている。庭園を歩いていて暑さのあまりハクモクレンの木陰のベンチに座りひと休み。ふと見上げると、大きな二枚の葉の裏に三つ、二つとセミの脱け殻が並んでいた。天敵を避けて夜のうちに深い土中から出て高い幹を這い上がり葉の裏にしっかりと爪を立てて仲良く並んで羽化し旅立ったのだろう。幹に産み付けられた卵からかえった幼虫は根元の土中にもぐり、日本国内のセミはおよそ3年から17年間(アブラゼミは6年)も土中で過ごす。海外では更に長い土中生活を過ごすセミもいるといわれている。セミは土中ではモグラなど、幼虫から成虫になるとアリ・鳥・人間など天敵が多い。きびしい日々を過ごしながら成虫の雄は雌を求めて鳴き続ける。
*「空蝉」のことばはいろいろな意味で使われている。①セミの脱け殻 ②源氏物語54帖のうち第3帖の巻名・登場する女性の名③能の演目④歌曲名(さだまさし・中村雅俊・ポルノグラフィティーなど)
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