◆まちなかの文化芸術イベント「こうふで楽しむ伝統文化」◆
市民レポーターの村上由実です
先日、甲府市役所1階市民活動室で行われました、
「まちなかの文化芸術イベント こうふで楽しむ伝統文化」
に参加しました
箏や三味線など、子どもたちが一生懸命練習してきた成果の発表会です
この日出演されたのは、
・やまなし邦楽合唱団「響鳴」
・邦楽研究会
の2団体。
まずは、やまなし邦楽合唱団「響鳴」さんから
最初は童謡メドレーということで、尺八や箏、十七絃を使って、「さくらさくら」や「たなばたさま」、「赤とんぼ」などの演奏です
中でも「十七絃」。
通常の箏は13本ですが、こちらには17本の絃があり、通常の箏よりも低音が出るそうで、これによって演奏に深みが加わっているのがわかります
続いて「薄霞」。
三味線が登場し、メンバーの平均年齢が少し上がりました。
(といっても中学生~大学生ですが。笑)
今度は演奏だけでなく唄付き。
演奏するだけでも大変なのに、唄も一緒なんて
本当にすごい子どもたちです。
やまなし邦楽合唱団「響鳴」の演奏最後は、「パプリカ」です
老若男女問わず大人気の「パプリカ」は、2019年の大みそかに放送された紅白歌合戦でも披露され、2020年春の選抜高校野球大会の入場行進曲にも決まっています。
紅白歌合戦では小・中学生5人組が歌っていましたが、この日は小学3年生から大学生まで幅広い年齢層の子どもたちが、テレビとはまったく異なるオリジナルな形に仕上げてくれました
続いては「邦楽研究会」さん
全員が着物姿での演奏です。
私が子どもの頃着物を着たのは七五三のお祝いときくらいでしたが、こちらの子どもたちは普段から着る機会があるのか、長い袖や草履に戸惑うこともなく、みんな上手に着こなしていました
最初は姉妹の「荒城の月」
なんと、妹さんはこの日が10回目の演奏とのこと。
先生曰く、三味線を教える際は、譜面は使わず、真似をして覚えるようにするのだそう。
10回目でもこの舞台で立派に演奏できるということは、相当努力をしたのだろうということがよくわかります
続いては「紙人形」。
こちらは先ほどの姉妹の演奏に合わせ、年中~小2の子どもたちが歌を披露してくれました
その後は、先生の演奏に合わせて子どもたちが長唄を披露してくれました。
ちなみに、子どもたちが持つ唄本は、すべて自分で書いているのだそう。
先生曰く、大人が見ると暗号のようで何が書いてあるかわからないのだとか(笑)。
小さな子どもたちでも、大人に流されることなく意志をしっかり持ち、伝統文化に取り組んでいるのだな、と感じました
これまで箏や三味線などに触れる機会はなく、特に三味線の演奏を生で聴いたのは、生涯で初めてだったような気がします。
古くから演奏されている曲だけではなく、童謡や時代の流れに合わせた曲も加えることで、あまり馴染みのない人にも聴きやすいイベントになったのではないでしょうか
甲府の日本の伝統文化を気軽に楽しむことができる有意義な時間となりました
まちなかの文化芸術イベント「こうふで楽しむ伝統文化」
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/bunkashinko/documents/machinaka2019dentou.pdf