◆〜本と歩こう(39)~◆
こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。
今回は、南西ほうかつ(南西地域包括支援センター)主催の家族介護教室『ウォーキングで気分転換』の参加報告です★
この教室は、9月13日(火)13;30~15:00 南西公民館大ホールにて行われました。
はじめに甲府市地域保健課より、ほうかつ支援センターの役割、健康ポイント事業の特典や甲府市ウォーキングマップ(※市民レポーター・かずさんのブログでも紹介されています。)の紹介がありました。
そして「ウォーキングで気分転換~正しい歩き方、知っていますか~」というタイトルにそって、ケアプラザ昭和理学療法士の菊池 雅樹さんよりお話していただきました。
日本ウォーキング協会によると、ウォーキングは「健康・環境・教育・観光・交流」の5つのKに役立つもので、持続可能な社会に向けた有効なライフスタイルであるとか。
菊池さんは「ウォーキングには ①生活習慣病の予防 ②骨粗鬆症の予防 ③認知症の予防 ④リラックス効果 があります。」と解説。ウォーキングの多様な効能について理解を深めました。
では実際に「正しい歩き方」をするにはどうしたらよいか?「歩く前に、まず自分の立位姿勢を確認しましょう。」ということで、自分がどのような姿勢で立っているかを参加者全員で確認。
他にも、転倒による骨折を防ぐための体操や、歩く時間がないときのつま先立ち体操などを練習。
「頭から引っ張られているように」重心を意識しながら、みんなで「正しい歩き方」の練習もしました。
おわりに菊池さんから「週2・3回~毎日、30分~1時間程度で、季節を楽しんだり、時間を決めて友人や家族を誘って歩くのが長続きのコツです。」とアドバイスいただきました。
その後、交流会として、ウォーキング教室の感想や介護の体験談など、意見や情報交換をしました。
南西ほうかつ副センター長の渡辺 幸(ゆき)さんは、
「介護する側は、どうしても自分の健康を後回しにしてしまいがち。介護される側もする側も、どちらも健康でいられるよう、様々な制度やこういった介護教室を大いに活用してほしい。気軽に相談してください。」と締め括りました。
参加された方のアンケートでは、
・ウォーキングの効能がわかったので実践したい。
・自分とは違う介護の苦労を聞けて勉強になった。
・将来自分が介護される側になるかもしれないが、健康寿命をできるだけのばし、元気で死ぬまで自分の足で歩きたい。 などの感想が寄せられました。
今後も定期的に、家族介護教室は開催される予定です。開催予定や内容は「広報こうふ」誌面や、甲府市ホームページにも掲載されていますので、関心のある方はどうぞご参加ください♬
~本と歩こう(39)~
『たそがれてゆく子さん』 伊藤比呂美著 中央公論新社 2018年
文庫版2021年 本体価格748円(税込)
※書影は単行本。出版社の著作権に基づいて使用しています
「夫のことは、死んじまえと何回何十回思ったかわからない。でもほんとに死んじゃったら、これがぽっかりと空虚なんだ。」(本文より)
母四年半、父三年、そして夫の介護を含めて「合わせて十一年半、老いる死ぬるを見つめてきた」著者。
「ただ生き延びようとあがいていた。ただ書き続けた。一寸先は闇だった。」という著者が体得した人生のコツは、「あたしはあたし、人は人」と「がさつぐうたらずぼら」。
生きることが少し楽になるような、軽妙な語り口のエッセイです。
(婦人公論2016年1月26日号~2018年4月10日号『たそがれ・かはたれ』連載)
―取材へのご協力、ありがとうございました―