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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

かずさんの街散歩vol.20

2021-09-10 10:59:37 | 紹介

羽黒地区


こんにちは。市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(68才)です。

私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に、

市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコースを歩き、中高年の立場で各コースを紹介していきます。

 

前回<vol.19 千代田地区>の記事はコチラ

vol.1:東地区Aコース vol.2:千塚地区北側コース vol.3:大里地区<アイメッセコース> vol.4:里垣地区西コース vol.5:住吉地区全周コース vol.6:玉諸地区 vol.7:北新地区 vol.8:湯田地区 vol.9:春日地区 vol.10:石田地区 vol.11:中道地区 vol.12:池田地区 vol.13:国母地区 vol.14:朝日地区 vol.15:甲運地区 vol.16:貢川地区 vol.17:伊勢地区 vol.18:相生地区 vol.20:千代田地区

番外編1:「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」

番外編2:市立甲府病院 栄養管理士さんのお仕事紹介

 

****コースの紹介****

第20回は、<羽黒地区>です。

羽黒の由来は、「羽」を「埴(はに)」(埴とは、陶器等の原料のきめの細かい黄赤色の粘土)と解釈して「土」を意味し、この土地の土壌が黒いことからとの説があります。

羽黒小学校は、昭和47(1972)年4月に千塚小学校から分離独立し、令和4(2022)年に創立50周年を迎えるそうです。

 

『甲府市ウォーキングマップ』p.27に掲載

羽黒地区のウォーキングマップはコチラ

 

①2021年8月19日、山宮町の「大宮神社」からスタートしました。

 (羽黒地区には大宮神社が2カ所あり、もうひとつは羽黒町にあります)

大宮神社については、「見所紹介①」でご紹介します。

マップと飲み物を持っていざ出発!!

大宮神社前の道を南に進み、最初の十字路を右折します。

②道なりに数分歩くと、山宮温泉駐車場のある昇仙峡グリーンラインとの5差路交差点に出ます。

交差点を左折し、コンビニ方向へ歩きます。

昇仙峡グリーンラインの片側に、「水道みち」と呼ばれる道があります。湯村まで続く約2kmのまっすぐな道で、大正元(1912)年に、平瀬浄水場から愛宕山の配水地まで水道管が埋設されてできた道路だそうです。

コンビニの角で昇仙峡ラインを横断します。

③昇仙峡グリーンラインを渡ったら、道なりに進みます。最初のT字路を左折し、しばらく歩きます。

歴史を感じる民家の門があり、道祖神も祀られていました。

次のT字路を左折し、昇仙峡グリーンラインに出ます。

④昇仙峡グリーンラインを渡り、左手にある「長徳山福寿院」に向かいます。福寿院については、「見所紹介②」で紹介します。

⑤福寿院でお参りしたら、戻って昇仙峡グリーンラインを南下します。歩道が無いので車には十分気を付けてください。

約100メートル先の横断歩道がある所で左折します。

⑥道なりに進み、東栄自治会公民館で左折。

丸石を積上げた道祖神の横を通り、水道みちを横断し道なりに北上します。

⑦北に向かってしばらく歩き、十字路に出たら右折します。

浅川医院を過ぎた十字路で右折し、南下して水道みちに出ます。

⑧水道みちに出たら左折してしばらく歩き、用水路を超えた先の信号機のある交差点で左折します。

⑨道なりに住宅街を進み、最初の十字路を右折します。

一瞬行き止まりに見えますが、ブロック塀の一部を壊し、ブロックで階段をつくって通行できるようになっていました。

⑩階段を上がり道路に出たら東進します。しばらく歩くとY字路に出るので、左方向に進み北上します。

道なりに進むと湯村温泉通りに出るので、左折して西進します。

途中の畑にオクラの黄色い花と実がなっていました。収穫前のオクラの実を初めて見ました。

⑪湯村温泉通りを歩いていくと、左手に明和4(1767)年に設置された、「第八番 神宮寺」と彫られた、巡礼開国標識がありました。

神宮寺とは仏教が神道に融合して生じた神社に付属する寺院で、この地にあったそうです。

そのまま進むと、甲府山宮簡易郵便局のある変則5差路に出るので、鋭角に右折し坂道を上って行きます。

⑫坂を上ると正面に「六地蔵」が見えてきます。

道なりに進むと正面に「光沢山青松院」の立派な山門が現れます。

山門を通しての仏舎利殿がまた見事。詳細は「見所紹介③」で紹介します。

六地蔵の裏側には「お坊みち」と呼ばれる細い道があります。千塚に繋がる道の名残で、当時、青松院のお坊さん達が行き来していたそうです。

甲府山宮簡易郵便局の交差点に戻ります。

 

⑬甲府山宮簡易郵便局の前を通り過ぎ、湯村温泉通りを道なりに進んで行きます。

しばらく歩き、十字路を右折します。

大宮神社にGOAL!!お疲れさまでした。

 

 

**** 見所紹介① 大宮神社(山宮町) ****

祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、創建は不詳。拝殿の奥にある本殿の建物はかなり傷んでいますが、室町時代の物と推定されているそうです。「甲斐国志」によると、かなり大きな神社で、社の東部に神宮寺の地名があることから、神社に付随して建てられた寺院があったとされています。狛犬は、私の好きな「子と玉を持つ阿吽の狛犬」です。随神門、石の鳥居も古いものです。馬頭観音、蚕神の石碑もありました。

 

**** 見所紹介② 長徳山福寿院 ****

曹洞宗のお寺で、文禄元(1592)年に青松院の小堂ができ、文久元(1861)年に福寿院が始まったそうです。本尊は千手観音菩薩で、両側に道元禅師、瑩山禅師が祀られています。庭には、安永5年(1776年)の刻印がある馬頭観音や、聖観音等の石像があります。

 

**** 見所紹介③ 光沢山青松院 ****

大永2(1522)年に武田伊春(ただはる/後の紀州太守信章)が開基。開山は大栖元奝(たいせいげんちょう)の、曹洞宗の古刹です。

開山には武田信玄公の父・信虎公の助力を得たとされ、山門の屋根には武田家家紋の花菱が菊紋と共に見られます。平成8(1996)年に完成したという立派な仏殿は、鎌倉の円覚寺舎利殿を模してつくられたそう。本堂は新築中でした。

室町様式庭園の松嶽庭は本堂工事のため見られませんでした。県指定文化財の「木造十一面観音立像」や市指定文化財の「木造不動明王立像」が祀られています。

「甲斐三十三番観音巡礼結願霊場」で、江戸中期以降多くの巡礼者が訪れたそうです。

 

**** 見所紹介④ 明峯院龍源寺・石芋の伝説 ****

明峯山龍源寺は、天文(1532~55年)の頃に始まった歴史の古いお寺。散歩コース外ですが、弘法大師の「石芋伝説」があると聞き、帰りに車で寄りました。

 

石芋伝説

弘法大師が諸国巡業中に現在の羽黒町に立ち寄ると、老婆が川で芋を洗っていた。「少しわけて欲しい」と声をかけたが、老婆は「この芋は石芋と言って、煮ても焼いても食べられないよ」と答えたそうな。老婆が家に帰り芋を煮て食べようとしたら、本当に芋は硬く、石に変わっていたというお話。龍源寺境内の芋は今でも石芋と呼ばれ、硬くて食べられないそうです。

 

**** コースの感想 ****

<羽黒地区>は、神社、お寺、民家や石碑に歴史のある地区でした。家庭菜園をしている家が多く、サトイモ、赤紫蘇、オクラ、キウイ等が植えられていました。住宅地内の道路は曲がっていたりするので現在地がわからなくなり、地図と現在地との整合に苦労しましたが、散歩コースとして距離が丁度良かったです。

「水道みち」は「かずさんの街散歩vol.2千塚地区」で湯村温泉街から加牟那塚古墳、千塚公園まで歩いていました。

青松院の本堂工事が終わったら、庭園や木造十一面観音立像を見に行きたいと思います。「甲斐三十三番観音巡礼」も機会があれば巡礼してみたいですね。

 

****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****

 ※トイレ、駐車場は、必ず施設の許可を得てから使用してください

甲府市ウォーキングマップ

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html

 

 <参考>

『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』

https://kofu-tourism.com/news/77


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