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甲府市黒平にある国天然記念物 「燕岩岩脈」

2012-11-12 10:40:00 | 地域スポット

  知る人ぞ知る自然の作り出した芸術作品


こんにちは、市民レポーターの内藤です。
甲府市湯村温泉街から御岳昇仙峡に向かって50分程で到着する甲府市黒平。
この黒平地域は、かつては水晶産出地として有名でした。

 

市街地から車で向かうと約1時間。
昇仙峡を通り過ぎて、金桜神社の手前を右に入り、
少し狭い猫坂を4kmほど行くと、進行方向左手に
切り立った岩壁の連続が目につきます。

それが、国の天然記念物に指定された「燕岩岩脈(つばくろいわがんみゃく)」です

     

案内板が設置されているものの、柵や整備施設があるわけではないので、
国の天然記念物だとは気付かずに、見過ごしてしまう方もいるのではないでしょうか

 

六角形平板状の割れ目状構造を示す岩崖は、
地質学的には上方・黒富士火山の噴火の際に流化した溶岩が固結した
「輝石角閃石デイサイト」という火山岩の一種。
今から約50万年前の更新世地質時代に形成されたものです


黒富士

この不思議な岩の形状は、黒富士火山が何回か噴火し、
デイサイト質マグマが何回か溶岩流の割れ目に沿って貫入し
固化したため形成された「重複岩脈」なのです

 

岩壁に見られる六角・五角・四角・板状の構造は、
溶岩が冷却する際に生じた「板状節理」というひび割れです

このひび割れが、平地の住宅街で、床上に燕が巣をつくった構造に似ていることから
「燕岩」と命名されたようです

素晴らしい自然環境・地形形成が地質学的意義と景観を評価され、
名誉ある国天然記念物として指定された場所が甲府市に存在するのです

ぜひ、みなさんもこの素晴らしい岩脈を見に出掛けてみてください  

 


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