◆東光寺十二神将像◆
こんにちは。今年度の市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(69才)です。
私は2022年10月で市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』31地区のコースを歩きブログにまとめました。
引き続き“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に甲府市の魅力をご紹介していきます。
甲府市31地区コースのブログは以下にまとめて掲載されています。是非ご覧ください。
●甲府市ウォーキングマップ
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html
**** 紹介内容 ****
今回は、甲府市主催の「信玄公没後450年カウントダウン 東光寺記念講演会 ~修理後初公開!十二神将像~」に参加しました。
2022年11月3日(木)文化の日にぴったりの県指定文化財「東光寺所蔵十二神将像」について、甲府市文化財調査審議会委員の鈴木麻里子氏による講演と解体修理の終えた十二神将像の見学会です。
十二神将像の安置している国指定重要文化財の「仏殿」内部は撮影禁止ですが、市民レポーターと言う事で、特別に撮影許可を頂きました。
とても貴重な写真が撮れました。
東光寺については「かずさんの街散歩vol.4 里垣地区」で紹介しているので、下記をご参照ください。
https://blog.goo.ne.jp/kofu-reporter/e/cb2750a020585858e81933879442dbff
●鈴木氏の講演内容
1.十二神将像は薬師如来の眷属(けんぞく=付き従う事)で、それぞれ七千の夜叉(やしゃ=部下)を率いる夜叉の大将。
2.それぞれの正式名称は、宮毘羅(ぐびら)大将など、○○大将である。
3.本来、十二支とは無関係だが、平安時代後期以降十二支と十二神将が結び付き、子神像、丑神像などと呼ばれるようになった。
4.東光寺十二神将は弘長2年(1262年)作
5.制作から約200年後に解体修理及び3体(辰神像、午神像、亥神像)が追加され、その約300年後(江戸時代)に解体修理、そのまた約300年後が今回の分解修理が行われた。
6.像高は 78.8~90.5 cm、髪際の高さはほぼ75cm(2尺5寸)。群像は像高を揃えるより髪際高を揃える方が、統一感が出るそうです。
7.材質は檜造、目は水晶製の玉眼、表面は彩色仕上げ(青、赤、緑、薄い緑、淡い丹、白など)で、下地は製作時代や仏師により異なる。
8.十二神将像は、12体の群像としての面白さがある。
9.東光寺の十二神将像は、個々の像の動きが大きく躍動的で、鎌倉時代の彫刻の代表。それ以前平安時代の像は動きがおとなしい像。
10.仏師の違いで個性的な作風になる。その作風を見て、この像とこの像は同じ仏師と推測する楽しみ方もある。
・ずんぐり丸顔タイプ(申神像と酉神像):同じ仏師?
・脚が違う(子神像と酉神像):異なる仏師
・顔は違うが脚は同じ(酉神像と戌神像):???
・甲冑で下半身が厚い像とスッキリ像(辰神像と丑神像):時代の表現の違い?
11.東光寺の十二神将像の修理は、平成28年度から令和3年度まで、東京にある工房の仏師さんが毎年2体ずつ修理し、今回のお披露目になった。
12.「信玄公没後450年カウントダウンイベント~2023年は信玄公没後450年」で、2022年11月11日(金)12日(土)に十二神将像を公開するが、今回はそれに先立った記念講演会及び公開。
●見学
●甲州市大善寺の十二神将像
●笛吹市 瑜伽寺(ゆかじ)に県指定文化財の木造十二神将像があります。近々拝観しに行こうと思います。
**** 講演会の感想 ****
アニメ「ルパン三世 風魔一族の陰謀」で十二神将像を知った私ですが、鈴木氏の講演を聞き、益々十二神将像の見方が変わりました。
今回、十二神将像と薬師如来像を間近で見る事ができ、大興奮の半日でした。