10月26日「日本舞踏の可能性vol.5~信長SAMURAI」を見に浅草公会堂へ。
バレエ界のレジェンド、ファルフ・ルジマトフ目当てだったのだが、日舞とバレエのコラボが想像以上に素晴らしく、踊りの奥深さを再認識する。
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第一部は日舞の藤間蘭黄、元ボリショイの第一ソリスト岩田守弘、そしてルジマトフによるソロ。第二部は3者共演の「信長」という贅沢なプログラム。日舞をちゃんと見るのは初めてだったので、日本の様式美と蘭黄氏の豊かな表現力に感服。また、岩田氏はこれが表舞台に立つのは最後の公演とのことで、ダイナミックでキレのよい跳躍と回転をしかと目に焼き付ける。
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カーテンコールのみ撮影可。鳴りやまない拍手に答えるルジマトフ。しなやかな筋肉の美しさと張りつめた繊細な動きは、初めて見た30年前と変わらず、とても還暦とは思えない。後ろに控える女性たちは演奏家の方々。「信長」の音楽がまた素晴らしく、前衛的でかっこよかった。
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公演が終わったのは午後5時半。路地の向こうにスカイツリーと満月。
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賑わいが戻り、外国人観光客でごった返す雷門周辺。
さて、浅草まで来たのなら、かねてから行きたかった「浅草マノス」へ。
念のため前日に予約を入れての初来店。
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雷門の斜め向かいのブロック、裏通りに面して佇む可愛らしいお店。
昭和44年(1969年)創業、浅草で一番古いロシア料理店。
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店頭のメニューボード。ボルシチ、ビーフストロガノフ、キノコの壺焼きなど定番ロシア料理のほか、かにコロッケや帆立グラタンなどもあり。本格的ロシア料理の店というより、伝統と大衆文化の街、浅草で独自の発展を遂げたロシアテイストの洋食屋さんといった感。
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レトロで居心地のいい空間。気取りがないのが下町浅草のよさ。
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お店のロゴも昭和感たっぷり。
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何はともあれボルシチを注文。スプーンがやけに大きく見えるのは、ボルシチがミニサイズだから。1人分を2人で取り分けたいと申し出たところ、わざわざハーフポーションを2人分つくってくださった。食べ盛りをとうに過ぎた世代には、ありがたい心遣い。やさしい味にハーブの香りがアクセント。
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ぺリメニ(シベリア風水餃子)は小ぶりながら10個も!
皮がもっちりしていて食べごたえあり。
パンはふわふわでやわらかく、クミン入り。
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こちらはポテトを衣にしたエビフライ、その名もケセラン。ロシア料理ではなく、このお店のオリジナルなのだが、気になって頼んでみたところ、これがおいしい! シュレッドしたポテトの食感がよく、プリプリのエビ1尾丸ごと頭から尻尾までサクサク食べられる。
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ラストはこのお店の看板メニュー、キャベツロール。ロシアのロールキャベツ「ガルブツィ」をベースにしつつ、トロトロに煮込んであるのが特徴。ナイフを入れるとあら不思議、まるで抵抗なくスーッと切れるのに崩れない。肉汁とソースの相性もよく、日本人の口に合う懐かしい味。
ちなみに浅草にはロシア料理店が4軒あるのだが、どこも「キャベツロール」を看板メニューにしているもよう。なぜ浅草ではロールキャベツではなくキャベツロールなのか?という言われは、観光経済新聞の記事【竹内美樹の口福のおすそわけ 350】に詳しいので、興味のある方はぜひご一読を。
バレエ界のレジェンド、ファルフ・ルジマトフ目当てだったのだが、日舞とバレエのコラボが想像以上に素晴らしく、踊りの奥深さを再認識する。
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第一部は日舞の藤間蘭黄、元ボリショイの第一ソリスト岩田守弘、そしてルジマトフによるソロ。第二部は3者共演の「信長」という贅沢なプログラム。日舞をちゃんと見るのは初めてだったので、日本の様式美と蘭黄氏の豊かな表現力に感服。また、岩田氏はこれが表舞台に立つのは最後の公演とのことで、ダイナミックでキレのよい跳躍と回転をしかと目に焼き付ける。
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カーテンコールのみ撮影可。鳴りやまない拍手に答えるルジマトフ。しなやかな筋肉の美しさと張りつめた繊細な動きは、初めて見た30年前と変わらず、とても還暦とは思えない。後ろに控える女性たちは演奏家の方々。「信長」の音楽がまた素晴らしく、前衛的でかっこよかった。
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公演が終わったのは午後5時半。路地の向こうにスカイツリーと満月。
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賑わいが戻り、外国人観光客でごった返す雷門周辺。
さて、浅草まで来たのなら、かねてから行きたかった「浅草マノス」へ。
念のため前日に予約を入れての初来店。
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雷門の斜め向かいのブロック、裏通りに面して佇む可愛らしいお店。
昭和44年(1969年)創業、浅草で一番古いロシア料理店。
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店頭のメニューボード。ボルシチ、ビーフストロガノフ、キノコの壺焼きなど定番ロシア料理のほか、かにコロッケや帆立グラタンなどもあり。本格的ロシア料理の店というより、伝統と大衆文化の街、浅草で独自の発展を遂げたロシアテイストの洋食屋さんといった感。
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レトロで居心地のいい空間。気取りがないのが下町浅草のよさ。
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お店のロゴも昭和感たっぷり。
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何はともあれボルシチを注文。スプーンがやけに大きく見えるのは、ボルシチがミニサイズだから。1人分を2人で取り分けたいと申し出たところ、わざわざハーフポーションを2人分つくってくださった。食べ盛りをとうに過ぎた世代には、ありがたい心遣い。やさしい味にハーブの香りがアクセント。
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ぺリメニ(シベリア風水餃子)は小ぶりながら10個も!
皮がもっちりしていて食べごたえあり。
パンはふわふわでやわらかく、クミン入り。
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こちらはポテトを衣にしたエビフライ、その名もケセラン。ロシア料理ではなく、このお店のオリジナルなのだが、気になって頼んでみたところ、これがおいしい! シュレッドしたポテトの食感がよく、プリプリのエビ1尾丸ごと頭から尻尾までサクサク食べられる。
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ラストはこのお店の看板メニュー、キャベツロール。ロシアのロールキャベツ「ガルブツィ」をベースにしつつ、トロトロに煮込んであるのが特徴。ナイフを入れるとあら不思議、まるで抵抗なくスーッと切れるのに崩れない。肉汁とソースの相性もよく、日本人の口に合う懐かしい味。
ちなみに浅草にはロシア料理店が4軒あるのだが、どこも「キャベツロール」を看板メニューにしているもよう。なぜ浅草ではロールキャベツではなくキャベツロールなのか?という言われは、観光経済新聞の記事【竹内美樹の口福のおすそわけ 350】に詳しいので、興味のある方はぜひご一読を。