3月29日の新型コロナ感染者数はロシア全体で1534人、
うちモスクワ1014人、ペテルブルク42人。
死者は9人に増えました。(30日13時加筆)
以下、在ロシア日本国大使館からの最新情報です。
【ポイント】
●モスクワのソビャーニン市長は,3月30日から,
モスクワにおいて年齢にかかわらず全ての市民に対して自己隔離体制を導入すると表明しました。同様の措置はモスクワ州にも導入される予定です。
●外出は限られた場合のみとなり,また,他の人と1.5m以上の距離を保つよう求められます。
【本文】
1 3月29日,モスクワのソビャーニン市長は自身のブログにおいて,明日30日から,次のとおりモスクワにおける行動制限を一層強化すると表明しました。
https://www.sobyanin.ru/koronavirus-ogranichenie-peredvizheniya-i-sospodderzhka-grazhdan
https://www.mos.ru/upload/documents/docs/34-YM.pdf
明日(3月30日)から,自己隔離体制が,年齢にかかわらず全てのモスクワ市民に導入される。自宅から外出するのが許されるのは,以下の場合のみである。
・緊急の医療支援等を求める場合
・仕事に行かなければならない場合の通勤
・最寄りの営業している商店又は薬局に買い物に行く場合
・住居・滞在場所から100mを超えない範囲内でペットを散歩させる場合
・家庭用ごみを排出しなければならない場合
2 また,数日以内に,外出はモスクワ市が定める手順に従って発給される特別な通行許可証を有する場合だけになること,また,数週間以内には,自己隔離遵守及び制定される市民の移動規則の管理システムが展開されることもあわせて表明しました。
3 さらに,タクシーに乗車する場合を除き, 屋外,商店,交通機関及びその他の公共の場にいる場合,市民は他人から1.5m以上の距離を保つ義務があり,商店,薬局等を含むいかなる組織も人と人の間の距離を1.5m以上確保する義務があるとされています。
*以上は在ロシア日本国大使館の翻訳引用ですが、
モスクワ市長のブログにはつづきがあります。
それによると、モスクワの新型コロナ感染者のうち軽症者は、医師の監督のもとで自宅治療を受け、医師の処方によって抗ウイルス薬を無料で支給されるとのこと。この薬の詳細はわかりませんが、救急車や診療所スタッフ、ボランティアが届けてくれるもようです。
このほか、すでに支払った旅行チケットの有効期限延長、失職者に対する月額19,500ルーブルの地域補償金の支払いについて記したのちに、市長はこう締めくくっています。
「本日導入する措置は、絶対に必要なものです。
しかし、感染拡大を抑制するためのこの措置が
効果を発揮するか否かは、私たち一人ひとりの行動にかかっています。
自分と身近な人たちを大切に。どうか家から出ないでください」