瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

君はペットバトン(サンジ編)

2009年03月02日 19時41分55秒 | ワンピース
本日3/2はサンジの誕生日。

――お誕生日おめでとう、サンジ!!

性懲りも無く帰って来た祝・誕生日シリーズ。
此処までの経緯は前回へ遡って頂くとして…今回も宜しく頼むぞ!ナレーション・コネリー!!



私の名前は「ナレーション・コネリー」、ショーン・コ○リー似の劇画マスクと若山○蔵似の低音ボイスでスクリーン映えもバッチグーな、流離いのナレーション・リポーターだ。
次元を超えてキャラの元まで突撃リポート…さて、今宵のターゲットは――



ナ「そんな訳で博多中州屋台街からお土産持参で遊びに来ました!ハッピーバースデー、サンジさん!!」
サ「こんな夜分に誰だてめェ!?男か!?オカマか!?オカマだったらただじゃおかねェぞクソ野郎!!」
ナ「やっだァ~vあたしよあたしv昨夜新宿のオカマバー『黒鳥のタンゴ』で御一緒したじゃないvもうっ、忘れちゃったのォ~!?」
サ「ちきしょーやっぱりオカマかー!!そうと知ったからには骨も残さず滅んで貰うぜ!!――ムートンショット!!!」

――ドゴォォォン…!!!!

ナ「…つ…痛たっ!!……酷いなぁ~、あたしゃノーマルですよぉ~。『オカマバー』ってのは雰囲気和ませる為に吐いたテクニックジョークってヤツで…」
サ「荒むだけだわっ!!!いいか今の俺の前で『ホモ』とか『オカマ』とか一言たりとも口にすんじゃねェぞ!!マジ切れ臨界点突破確実だからなっ!!!」
ナ「そういえばこの世界に電化製品って存在するんですかね?サンジさん、飯を炊く時は飯ごうですか?それとも電器『ガマ』…」

――ガンッ…!!!

ナ「…痛たっ!!……酷いな~、ちょいとお茶目なジョーク吐いただけで踵落しするなんて~」
サ「何処がお茶目だ、一言たりとも口にすんなっつったろ、クソハ○野郎!」
ナ「すいません、気配りが足りてませんでした。質問を改めましてサンジさん、人類を学名で言うなら何…」

――ゲシッッ…!!!

ナ「…痛たっ!!……酷いな~、小洒落たジョークを吐いただけで踏み潰すなんて~」
サ「煩ェ。俺の不幸な境遇を嘲笑いに来ただけなら早々にお帰り頂こうか。硝子のハートが砕け散ってて、ディアブルジャンプかませるほどの熱も沸いて来ねェ」
ナ「まぁそんなクールに落ち込まないで、似合わないですよぉ?博多名物『鰯明太』でも食べて元気出して下さい」
サ「へー……こいつは酒のツマミに丁度良いぜ。脂の乗った鰯に明太の辛味がナイスマッチしてやがる。今度作って出してみるか――ってだから何しに来やがったんだよお前!?用件言いやがれっ!!!」
ナ「申し遅れました、私、流離いのナレーション・リポーター、『ナレーション・コネリー』!と或る人物から依頼を受けて、サンジさんにインタビューしにやって参りました!」
サ「俺にインタビューだぁぁ?」
ナ「御存知無いかもしれませんが、サンジさんは全国のうら若きレディから大変人気が高い。うちとしてはそのモテモテぶりに目を付けて、祝・誕生日を記念し噂のモテイケメンの本音に鋭く迫ろうと…」
サ「ええ!?そう!?マジで!??…ま、まぁ成る程な!頗る納得行ったぜ!そういう事なら協力は惜しまねェ、何でも答えてやっから、さぁカモン♪」
ナ「ではお言葉に甘えて――『1.家に帰ってきたら玄関前に怪我をしたナミがいました。』どうしますかー?」

サ「ぬあにぃぃぃ!!?ナミさんが怪我しただとぉぉ!!?傷の具合は!!?今何処でどうしてる!!?てぇか誰に負わされたっ!!?クソッ!!俺さえ傍に居ればそんな狼藉者遥か銀河の彼方まで蹴り飛ばしてくれたのにっ!!!済まねェ!!ナミさぁ~ん!!!」
ナ「苦っ…止め!!落ち着いて!!あたしの首絞めたまま咽び泣かないで!!……ゲホゲホッ!…だびじょぶでず、なびざんばごの上無ぐ無事な世界に避難じまじだがら…只今の質問ばもじもぞういう状況だっだらどうずるが想像じで答えで欲じいど…あ~~今の首絞めで美声が潰れでじまっだ…!」
サ「縁起でもない質問すなっ!!!オロすぞテメェ!!!」
ナ「そんな事言われてもあたしが用意した質問じゃないですし…あ、声戻った!――御安心を。こちらの調査では、ナミさんも含めて全員無事で居るのを確認済です」
サ「全員!?間違い無ェんだろうなぁ、そりゃ…?」
ナ「本当ですとも。ゾロさんなんかキューティーな少女の看病付き、ルフィさんに至っては絶世の美女に求愛されて――」
サ「なんだとぉ~!!?俺がオカマに追われてる裏で、あいつらばっかり何故そんな羨ましい目に!!!」
ナ「く苦っ…!首は止めてあたしリポーターなんだからっ!!…あくまで噂!!風の噂に聞いただけです!!」
サ「にゃろっ…もしも事実だったりしてみろ!船戻ったらあいつらだけ暫く肉酒抜きの精進料理中心で献立組んでやるっ!!」
ナ「ああ、それは再会が待ち遠しいですね。といった所で次の質問に参りましょうか――『2.手当てをして食事を与えてやると眠ってしまいました。何処に寝かせる?』」

サ「怪我したナミさんを何処に寝かせるかって、そりゃあ…

『ナミさん、俺の作った飯は食べられた?』
『有難う、やっぱりサンジ君の料理は世界一だわ!怪我をおして来て良かった…』
『あはは!食べられるんなら、もう安心だねv大丈夫!俺が直ぐ傷が癒える様、愛情込めてメニューを考えるよ!』
『料理もだけど…サンジ君、私にとっては貴方の笑顔がそれ以上の薬なの。ね、今夜は私のベッドで寝てくれる?』
『え?ナミさん、それって…』
『お願い、サンジ君の顔が見えないと不安なの!怪我が治るまででいい、傍に…居て』

…解ったよ、ナミさんの頼みなら、俺は…」
ナ「はい!御回答どうも有難う御座いました!」
サ「うわぁぁ!!?――あ、ああ、悪ィ、質問の答えだったな!え~と…」
ナ「何言ってんですか、今迄ベラベラ喋ってたでしょ?」
サ「え!?あれ!?何時の間に!??(汗)」
ナ「時間を無駄にしない為にも次の質問参りましょう!――『3.朝起きると、しばらくおいてください、と言ってきました。』どうしますかー?」

サ「ナミさんが俺に暫くおいて欲しいと…

『勿論だよナミさん!俺は何時だって君と運命共同体さ!』
『嬉しい、サンジ君!もう離さないで…!』
『当り前だろ!船には一緒に戻ろう!その日まで、ナミさんの身の安全は俺が保証するよ!』
『独りで飛ばされた時は、心細くて泣いちゃったわ。皆に…誰よりもサンジ君に会いたくて、此処まで旅して来たの!』

…お、俺に会いたくて、無理して此処まで!」
ナ「はい!御回答どうも有難う御座いましたー!」
サ「っておわぁぁ!!?――わ悪ィ、ついボーッとしちまって…え~と質問の答えは~」
ナ「いやだから今迄ベラベラ喋ってたでしょー?録音テープにも限りが有るんですから、ちゃちゃっと次の質問に参りますよ!――『4.話し合いの結果ペットとして飼うことになりました。好きな名前をつけて良いとの事、なんてつけますか?そしてあなたをなんと呼ばせますか?』」

サ「ナミさんをペットにして飼うだァ~?馬鹿言っちゃいけねェ、ナミさんは例えるなら姫とお呼びすべき崇高な女性だぜ!」
ナ「その姫を毎夜ペットにしてるのは何方でしたっけ~?」
サ「ワワワァーー!!!!何で知って!?…い、いやしてねェ!!ナミさんは俺にとって気高い女神で天使で穢したりなんて1度たりとも有る訳…!!!」
ナ「どうしたんですか?まるで浮気がバレて妻の詰問に遭う夫みたいに慌てふためいて…あたし何か突いてはならない箇所突きましたっけ?」
サ「いやそのゴホンッ!!…そ、そうだな、遊びだと思って敢えて答えるなら…

『2人っきりで居る間、私をサンジ君のペットにしてv』
『何言ってんだよナミさん!君をペット扱いだなんて、俺に出来る訳ないじゃないか!』
『だって、サンジ君のトコにお世話になるんだもん。そうなるとサンジ君は、私の御・主・人・様vって事になるでしょ?ね!何て呼んだらいい?』
『ええ~?う~んそうだなァvじゃあ思い切って…ダーリンvなんて呼んで貰っちゃおうかな~vそんで俺は君の事をハニーvって呼ぶからv』
『ああん、駄目よ、そんなのォ~!それじゃちっともペットらしくないじゃないの~!』
『いいじゃないか、そう呼ばせてくれよv御主人様の命令だぞv』
『もう、サンジ君ったら、上手い事言ってェ~v』

…大切にお世話するよvハニーv」
ナ「はいそこまでー!御回答どうも有難う御座いましたー!」
サ「ってむはぁぁ!!?――か、重ね重ね悪ィ、またトリップしちまって…え~とその答えは~」
ナ「だからもう充分御回答頂きましたって!次行きましょう!! ――『5.お風呂に入る様に言いつけると、怪我をしているから頭洗って、と言ってきます。洗ってあげる?』」
サ「ナ…ナミさんがお風呂に入って、『頭洗って』だとぉぉ…!!?

『サンジ君、手を怪我してて上手く頭洗えないの。お願い、洗って!』
『え!?良いの!?…ま、まぁ手が使えないんじゃ仕方ないよね!解った!直ぐに洗ってあげるよ!』
『あ、でも恥ずかしいから…あんまり見ないようにしてねv』
『だ~いじょぶだってェ~vちゃんと目隠しするからさァ~vそれじゃあ洗うからねェ~v』
『あ…ちょっと駄目っ、そこは頭じゃないってばァ~!』
『ゴメンゴメンv見えないから間違えちゃったよvえ~と…こっちかなァ~?』
『ああんvやんvそこも違うってばァ~vもぉ、サンジ君ったらわざとやってるでしょォ~?』

…ゴメンゴメンvけどしょうがないだろ?見えないんだからさvやっぱ目隠し外して洗うしか…」
ナ「はいもう結構ですよー!御回答どうも有難う御座いましたー!」
サ「ってうひゃぁぁ!!?――わわ悪ィ、…え~とそれは~え~と……」
ナ「だから!もう充分ですってば!!テープ残り少ないんですから次参ります!――『6.ナミが寝たいそうです。なんと言ってくるでしょうか?一緒に寝ますか?』」

サ「ナミさんが…俺と一緒に…寝る……!?

『サンジ君、独りじゃ心細いの…今夜も一緒に寝てくれる?』
『いくらナミさんの頼みでも困るよ、俺…これ以上は理性がもたねェ』
『ゴメンなさい。…けど独りで寝てると、皆と離れ離れになった時を思い出して恐くなっちゃうの!このまま巡り会えなかったらどうしようって、不安に押し潰されそうになるのよ!』
『心配しないでナミさん!!あいつらとは必ず巡り会える!!例え巡り会えなくても…俺は君の傍から、絶対離れやしない…!!』
『サンジ君、その言葉…本気?』
『本気に決まってるだろ!ナミさん、俺が君に嘘吐いた事なんて、1度たりとも有ったかい?』
『だったら私と寝て!……これはただ、添い寝して欲しくて言ってるんじゃないわ…!』

…添い寝して欲しくて言ってるんじゃない!?ナミさん、それって……!」
ナ「うわぁぁぁ!!!止めて許してあたしはノーマルですよぉ~~~!!!」
サ「ん?――どぐわぁぁぁ!!!?何だテメェ急に抱き付いて来やがって!!クソッ!!やっぱり正体はオカマかぁーー!!!」
ナ「失礼な!!あんたがいきなりあたしを押し倒したんでしょうがっ!!!!」
サ「え?あれ??そうだったっけか???(汗)悪ィ悪ィ…ちょっと夢見てたわ……」
ナ「あ~~~…かつて味わった事の無い恐怖にマジ身の毛がよだちましたよ………気を取り直して最後の質問に参ります!!――『7.他にペット(ナミ)にどんな事をしたいですか?』」

サ「ペッ…ペットのナミさんに何をしたいかだってェ~~!!?」
ナ「うわっ!!鼻血汚っ!!!」
サ「ナミさんに…ナミさんに…ナミさん……

『サ~ンジ君v今日のデザートまだァ~?』
『まだ3時前だろ?聞き分けの悪いペットさんで困るなァv』
『サンジ君のデザートが美味し過ぎるからいけないのよォ~。私もうこれ以上我慢出来ない!早く出して!』
『やれやれ、少し躾直す必要が有るかな?』
『あ!サンジ君、いきなり何するの!?』

…ふふふvナミさん自身をデザートにしてあげるよv」
ナ「あ、テープ切れた!――済みませ~ん!夜も深まった事ですし、勝手ながらこれにてインタビュー終了とさせて…」
サ「さぁ、服を脱いで…そこに寝そべるんだ…v」
ナ「……聞えてませんね~。そいじゃ御協力有難う御座いました。ごゆっくりぃ~…」
サ「最近のハニーは少し我侭が過ぎたからね…さぁて、どんな風に盛り付けようかなァ~v

『あ!やん!冷たい!そんなトコに生クリーム塗らないで…!』
『果物はチェリーと、やっぱり蜜柑が良いかなv』
『ああん!やん!許してダーリン!こんな格好恥ずかしいよっ!』

…駄目だ、許さないよv今日はハニーが僕のデザートさ…v」



耳を欹てれば聞える呟き、恐らく彼は朝まで夢見る事を止めないに違いない。
それが海賊、夢見てこそ海賊、叶わぬと他人から嘲笑われようとも、貫く姿に私は『漢』を見た。
オカマに追われるこの島で、一時の良い夢を見させてあげられた。
その事に深い満足を抱き、私はチューリップ祭で賑わう長崎ハウステンボスで花火を観た後、「8.次の御方(ターゲット)へ」と続く夜のマリンロードをひた走ったのだった…。



【3/9、フランキー編へ続く】



……………背中が痒い。

何時かサンジに愛有る展開が訪れる事を願いつつ、写真はハウステンボス、チョコレートハウスの生チョコレート。
去年クリスマスに合せ通販で買って食べたけど、アルコールの効いた大人向けの味で美味しかった。
ロイズにも負けない味だと思う、後は種類をも少し増やせば…。



↑はその外箱、店のマークの「チョコレートを運ぶ女」が印刷されてます。
バレンタインは過ぎたが、サンジに愛を込めて。(笑)
コメント (2)
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