箱根旅レポは一旦おいて、今回は現在東京MX局で絶賛再放送中のあにめぞん感想。
例の如く1週遅れとなっていますが、今月も野球中継で1週休予定の為、楽に追い着けそうです。
レビュー書いてる者には有難く…まったりと前回の続きで御座います。
・第34回「恋は強引に!ゆかり婆ちゃん金歯で勝負」 脚本:小西川博 コンテ・演出:片山一良 作画監督:河南正昭
…或る朝五代が起きたら部屋に婆ちゃんが居た――前ふり無く唐突な展開である。
原作の方も唐突な登場ではあったが…1話前の「ちょっと休もうか?」は、ゴールデンタイムに放送出来ん内容だったか。(笑)
今TVアニメ化の話が出たなら、めぞんは深夜に放送されたろうなぁ。
原作の2話を繋げて作ってんだけど、オチが2つ在る事無く、1本の話として観られた。
「お金なんかより、女は愛される事が1番の幸せだと思い、結婚相手を選んだ」という、お婆ちゃんの告白へ持って行くまでの構成が巧い。
「2つのアイスどちらも選べなくてどっちも溶けちゃった」のを、前半オチに持って来なかった点に演出家の冴えを感じる。
こずえちゃんと響子さんの間で揺れる五代の心、一刻館の奇人変人達の観賞もとい干渉、ライバル三鷹コーチ、原作を知らずとも良く解る、お手本の様な回でした。
原作ではこの回響子さんが、五代にも三鷹にも嫉妬を露にする。
五代同様に響子さんも、三鷹と五代、2人の男のどちらを選ぶかで、心を揺らしてる。
ところがアニメではその辺の気持ち明らかでない。
アニメの響子さんは嫉妬心を見せないのです。
こずえちゃんとデートした後の五代を穏やかに迎えたり、お婆ちゃんに笑顔でガールフレンドが居る事を教えたり。
お婆ちゃんの告白も、原作では五代と共に、響子さんも聞いてたと記憶してる。
原作ではそのお婆ちゃんの忠告を耳に入れてた事で、響子さんが五代を選んだように解釈できる。
ところがアニメの方では響子さん聞いておらず、だからラストでお婆ちゃんから、「愛情が同じ位なら、金の有る方選べ」と言われても、話見えなくてポカンとしている。
ここ、さり気に原作との大きな差異になってる、安濃CDは恐らく原作と違う結末を描いてた様に感じます。
原作の響子さんは何だかんだで五代寄り、五代も一貫して響子さん寄り。
原作読んでる人で、響子さんは三鷹を選び、五代はこずえちゃんを選ぶ結末を予想した人は、殆ど居ないでしょう。
けど中期アニメの響子さんは、五代と三鷹のどちらを選ぶか、皆目見当付かない。
この回からエンディングがピカソの歌う「ファンタジー」に変更、曲に合せて流れる映像で響子さんは三鷹と食事し、五代はこずえちゃんとデートしているけど…もしも中期スタッフのまま「あにめぞん」が続いてたら、原作の様に五代と響子さんが結婚してのエンドにならなかった気がするんだな。
今回心に残った演出――原作での「1人で寝るには広過ぎるベッド」という台詞での表現を、ベッドに寝転がった五代が腕を伸ばして端に届かないという映像のみで表現していた。(他所んちのベッドに無断で寝転がるなんて大胆無作法に思うが)
しかし絵のせいか「(アニメ版)きまぐれオレンジロード」を観ているように錯覚してしまう、五代が春日恭介で響子さんがまどかさん、こずえちゃんがひかるちゃんに見えて来る。(笑)
「以前、この娘と暮してた事が有るんですよ――僕の妹です」の後、ジェット機が飛んでく間の表現は、なんだかアニメうる星っぽいけど。(笑)
アイスに霜が付いてるのと、樹から飛び去る蝉のシーンの作画がリアルで巧い。
(個人的評価)脚本△ 演出○ 作画△ …問題、ぴよぴよ以外のエプロンを着けた響子さんは、アニメで何回登場するでしょうか?
【続】
例の如く1週遅れとなっていますが、今月も野球中継で1週休予定の為、楽に追い着けそうです。
レビュー書いてる者には有難く…まったりと前回の続きで御座います。
・第34回「恋は強引に!ゆかり婆ちゃん金歯で勝負」 脚本:小西川博 コンテ・演出:片山一良 作画監督:河南正昭
…或る朝五代が起きたら部屋に婆ちゃんが居た――前ふり無く唐突な展開である。
原作の方も唐突な登場ではあったが…1話前の「ちょっと休もうか?」は、ゴールデンタイムに放送出来ん内容だったか。(笑)
今TVアニメ化の話が出たなら、めぞんは深夜に放送されたろうなぁ。
原作の2話を繋げて作ってんだけど、オチが2つ在る事無く、1本の話として観られた。
「お金なんかより、女は愛される事が1番の幸せだと思い、結婚相手を選んだ」という、お婆ちゃんの告白へ持って行くまでの構成が巧い。
「2つのアイスどちらも選べなくてどっちも溶けちゃった」のを、前半オチに持って来なかった点に演出家の冴えを感じる。
こずえちゃんと響子さんの間で揺れる五代の心、一刻館の奇人変人達の観賞もとい干渉、ライバル三鷹コーチ、原作を知らずとも良く解る、お手本の様な回でした。
原作ではこの回響子さんが、五代にも三鷹にも嫉妬を露にする。
五代同様に響子さんも、三鷹と五代、2人の男のどちらを選ぶかで、心を揺らしてる。
ところがアニメではその辺の気持ち明らかでない。
アニメの響子さんは嫉妬心を見せないのです。
こずえちゃんとデートした後の五代を穏やかに迎えたり、お婆ちゃんに笑顔でガールフレンドが居る事を教えたり。
お婆ちゃんの告白も、原作では五代と共に、響子さんも聞いてたと記憶してる。
原作ではそのお婆ちゃんの忠告を耳に入れてた事で、響子さんが五代を選んだように解釈できる。
ところがアニメの方では響子さん聞いておらず、だからラストでお婆ちゃんから、「愛情が同じ位なら、金の有る方選べ」と言われても、話見えなくてポカンとしている。
ここ、さり気に原作との大きな差異になってる、安濃CDは恐らく原作と違う結末を描いてた様に感じます。
原作の響子さんは何だかんだで五代寄り、五代も一貫して響子さん寄り。
原作読んでる人で、響子さんは三鷹を選び、五代はこずえちゃんを選ぶ結末を予想した人は、殆ど居ないでしょう。
けど中期アニメの響子さんは、五代と三鷹のどちらを選ぶか、皆目見当付かない。
この回からエンディングがピカソの歌う「ファンタジー」に変更、曲に合せて流れる映像で響子さんは三鷹と食事し、五代はこずえちゃんとデートしているけど…もしも中期スタッフのまま「あにめぞん」が続いてたら、原作の様に五代と響子さんが結婚してのエンドにならなかった気がするんだな。
今回心に残った演出――原作での「1人で寝るには広過ぎるベッド」という台詞での表現を、ベッドに寝転がった五代が腕を伸ばして端に届かないという映像のみで表現していた。(他所んちのベッドに無断で寝転がるなんて大胆無作法に思うが)
しかし絵のせいか「(アニメ版)きまぐれオレンジロード」を観ているように錯覚してしまう、五代が春日恭介で響子さんがまどかさん、こずえちゃんがひかるちゃんに見えて来る。(笑)
「以前、この娘と暮してた事が有るんですよ――僕の妹です」の後、ジェット機が飛んでく間の表現は、なんだかアニメうる星っぽいけど。(笑)
アイスに霜が付いてるのと、樹から飛び去る蝉のシーンの作画がリアルで巧い。
(個人的評価)脚本△ 演出○ 作画△ …問題、ぴよぴよ以外のエプロンを着けた響子さんは、アニメで何回登場するでしょうか?
【続】
一般的お年寄りキャラと違って人間が出来てない点が、逆に人間味感じられて良い。(笑)
ゆかりバアチャンは特に方言を喋る事で、留美子先生描くお年寄りキャラの中でも、よりリアルな存在感を醸してるかと。
私が推すゆかりバアチャン名シーンは、「それはおれの葬式代だ。おれが死ぬまでに返せ」→「婆ちゃん…立派な葬式出してやるからな!」→「…他に言い方は無いのか?」です。(微妙に台詞違ってたら御免なさい)
いつもコメント有難う御座います。
すっごい励まされますです♪
箱根湖畔の旅レポ毎度勝手ながら楽しみにしております。
~さて、あにめぞんの感想ですが、いつもながら、原作とアニメの違いが浮き彫りになって楽しく読ませて頂きました…特に今回は『ゆかりバァチャン』が出てましたね~。思い入れがありましたから、特に懐かしかったですね。あと、個人的な感想ですが色んな作品でお婆さんキャラっていますが、ルーミック作品でのお婆さんキャラって、何か独特な感じを受けてましたです。