年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
たくさんのコメントを待ってます

東京メトロ銀座線日本橋駅:「嶋村」  160年の歴史と卓越した技術でお手軽ランチ

2015-03-05 22:50:40 | 関東
P3050469.JPG

とある検定の教本作りのお手伝いをすることになって… 
文字ばかりが並ぶ堅い印象だと取っ付きが悪いでしょうと、漫画を添えた読みやすい教本にしようってことで漫画家さんを交えての打ち合わせをいたします



P3050474.JPG
そんな打ち合わせの前に、久しぶりに美味しいお魚料理でランチを済ませましょうと『嶋村』さんへと向かいます
1850年に仕出し料理店として開業したしたのだという「嶋村」は現在8代目
江戸末期には江戸城の御用も務め、明治期には伊藤博文や井上馨などの政治家、そして今でも多くの著名人が通うと言う会席料理を提供する傍らでは、とってもリーズナブルにランチを提供してくれるお店だったりもするのです


P3050473.JPG
まだお昼の時間でありますから、きっと混んでいるに違いないとは思ったのですが、タイミング良く4人掛けのテーブルが空いたばかりで…
まさかそんな席をいただけるわけもないだろうと思っていたところに店主が現れ、その4人掛けのテーブルを指示し、そこを使うことを勧めてくれるではないですか
見ると窮屈ではありますがカウンター席も空いているのに… 


P3050470.JPG
今日の日替わりはワタシの心を見透かしたように「赤魚の煮付け」
煮付けと言う料理、注文が入って煮付けたのでは提供に時間が掛かってしまうし、事前に煮付けておけば身崩れも起こすし硬く締まってしまう
そんなことで時間の制約があるランチに煮魚を提供するお店は少ないのですが…
こちらで提供されたものはとっても身がふっくらとしていますし、煮汁だって煮詰まることなく優しいお味だし…
コレはうれしいですね


160年もの歴史を持ちながら、その卓越した技術はそのままに、お手軽に利用できるランチを提供してくれる希少なお店は、ビルは建て替えられていることで歴史を感じることはありませんが、カウンターに使われる分厚い一枚板からは風格を感じることが出来るステキなお店であります



【割烹 嶋村】
東京都中央区八重洲1-8-6 島村ビル1~3F
03-3271-9963