広島市では、各地で土砂崩れが発生していて、土砂が流れ込んだ住宅では、消防隊員が中に取り残された住民の救出活動を行っています。
広島市安佐南区では、住宅の裏山が崩れて、この家に住んでいる11歳と2歳の男の子が巻き込まれて死亡、安佐北区では、救助活動にあたっていた消防隊員・政岡則義さんが生き埋めになり、死亡しました。
お亡くなりになられた方に、謹んで哀悼の意とお悔やみを申し上げますと共に、被災された方、怪我をされた方には謹んでお見舞いを申し上げます。
さて、今回の広島市の土砂崩れですが、安倍首相はこの大雨に関して、以下の総理支持を出しました。
1.早急に被害状況を把握するとともに、政府の総力を挙げて、被災者の救命・救助等の災害応急対策に全力で取り組むこと
2.関係省庁が緊密に連携し、住民の避難支援等に万全を期すこと
3.引き続き、国民に対し、大雨等に関する情報提供を的確に行うとともに、被害の拡大防止の措置を徹底すること
また、その後、追加の総理指示を出しました。
1.政府一体となって、徹底した被災者の救命・救助等の災害応急対策に取り組むこと
2.被災者の救命・救助活動にあたる自衛隊の体制を数百人規模までに増強すること
3.古屋大臣を筆頭とした政府調査団を環境が整い次第早急に派遣すること
この追加の総理指示で注目される点は、「政府一体」はこれまでの総理指示でもありましたが、「自衛隊の体制を数百人規模までに増強」、「古屋大臣を筆頭とした政府調査団」の2点は、今までの総理指示ではなかった点です。
20日12時34分にNHKが伝えたところでは、古屋防災担当大臣は、安倍総理大臣に被害状況を報告したあと記者団に対し、「自衛隊の先遣隊がすでに現地に到着しているが、そのほかにも派遣して速やかに人命救助に当たる。人の命がかかっており、一分一秒を争うので、全体で630名規模の自衛隊による捜索活動を速やかにスタートさせる。人命の救助、人命の安全に徹する」と述べました。
防衛省・自衛隊によると、派遣されているのは広島の海田市に司令部を置く陸上自衛隊第13旅団第46普通科連隊と大阪府八尾市の中部方面航空隊で、全体で630名規模となれば、この2つの部隊は最小限の待機部隊・人員を除く全人員を投入することになります。
これとは別に、周辺の警察や国土交通省の緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)も各地から被災地に派遣されるなど、緊急対応が進められております。
8月20日15時17分に産経新聞が伝えたところでは、土砂崩れで多数の死傷者が出た広島市では、平成11年にも梅雨前線による土砂災害で多くの被害者を出しました。広島県は花崗(かこう)岩が風化してできた「まさ土」と呼ばれる地質が広がり、水分を多く含みやすいため大雨による崩落が起きやすい地域が多いのです。
広島県によると、広島市周辺でも土石流などによる大きな被害は10年に1回ほどの割合で発生している。直近では11年6月29日に同市や呉市を中心に土砂災害が同時に発生し、計207カ所でがけ崩れや土石流が起こり、死者31人、行方不明1人、負傷者59人という大惨事となった災害が発生しました。
11年の災害被害を重くみた国は土砂災害防止法を制定、今年度からは28年度までの3年間で、国の直轄事業を除いて約170億円の防災整備を進めているが、危険な区域すべてに対策を施すには不十分といえるでしょう。
明日は我が身と思って、政府や地域が一体となって対応や対策を急ぎましょう!!
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西アフリカ4ヶ国でエボラ出血熱の流行が止まらず あなたを守る過去の感染流行に学ぶ対応とは?
8月18日にロイターが伝えたところでは、世界保健機構(WHO)は18日、エボラ出血熱の感染者が出ている国では、国際空港や港、主要な国境検問所で、出国者すべての検査を実施し、感染の疑いがある場合には出国させないよう、当該政府に促した。
WHOは声明で「国際空港・港、主要な国境検問所で、出国者全員を対象に検査を実施するよう感染国に要請した」とし、「感染の疑いがある場合は、適切な治療を目的とする退避でない限り、旅行を許可すべきではない」とした。
同時に、機内でエボラ熱に感染するリスクは低いとあらためて強調したほか、感染国への渡航や通商の制限を拡大する必要はないとの見解を示した。
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