AWA@TELL まいにち

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信頼しすぎ

2013年07月29日 | 研究
学生さんに資料を渡してレポートを書かせると、渡した資料しか見ていない。

というか、台湾と韓国がごっちゃごちゃになっているものが出されたりします。

ドキュメンタリーで台湾のお年寄りが北京語しか話せない孫とコミュニケーションが取れない映像を見せても、平気で「韓国のお年寄りが~」とか書かれると、正直へこみます。

教員が渡した資料がすべてではなくて、たかだか90分の授業15回なのですから、何もかも教えられるわけがない。

渡した資料や、授業中に話したことをきっかけに調べて、「先生の説明と違うものを見つけたのですが、説明してください」というレポートや授業中のコメントには、ここ数年、出会っていません。

学生さんが探さずに手に入れられる資料を信頼しすぎていませんか?

自分でもっと調べてみるとか、多くの人に話を聞いてみるとかしないと、真偽のほどはつかめないと思うのですが。

授業で話すすべてに関心を持てというつもりはありませんが、シラバスを見て受講を決めてくるのですから、15回の中の1回、1回のうちの小ネタ一つでもいいですから、自分で調べてみませんか。

そんな時間は、学生時代にしか、確保できませんよ。

大学の先生だって、調べ物をする時間をひねり出すのに苦労しなくちゃいけない時代なんですから。


学生さんのレポートを読んでいてそんなことを考えました。
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