小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

ワクチン接種をうけて

2021年06月10日 | 日記

一昨日、予定通りの日時に新型コロナのワクチン接種をうけた。気温30度に達する暑さのなか、上野の永寿総合病院に10分前に到着。道案内にしたがって病院の奥の敷地に大きめのプレハブの建物があり、その脇に設えられた大テントを張った待合所で待機した。

受付、検温、書類審査、医師による問診など実にスムーズに行われる。医師以外すべてが女性で、丁寧できめ細かい対応が気持ちいい。接種してくれた方も若い女性(看護師?)で、終始微笑みをたやさず、「ちょっとチクッとします」といいながらあっという間にワクチンを注射してくれた(チクッとも感じなかった)。

その後、15分坐って待機し、次回の接種手続きをすませて会場をでた。流れ作業のように小1時間ほどでワクチン接種ができた。どの会場も同様であろうが、あまりにもあっ気なかったので拍子抜けするほどだった。

▲15分間隔で約12名ほどが待機するローテーションだと分った。待っている間も、その後の注意事項・手順がわかる指示書を読む。

帰宅途中、寄道でもして生ビールでも吞もうかと頭によぎる。そうだ今は、ほとんどの店が酒類は提供できないはずだ。散歩しながら遠回りでもするか、と逡巡していたら、左腕部の注射した周辺が俄かに痛み出した。腕の筋肉が硬直したような軽い痛みだが、腕を動かそうとするとダルさを感じる。大事をとって自宅へと急いだ。

翌日は、腕の痛みが倍ほどに増幅した。局所的な痛みなので、動作には支障がないが、左手を使うのは億劫である。これを書いている今は接種後2日目だが、痛みはだいぶん和らいだ。多少しこりが残る感がある

ワクチン接種に反対する人々はこの日本にも一定数いることは知られている。ある種の洗脳というか、間違った情報に感化されているようでどうしようもない。アメリカでも共和党支持者の半数近く、トランプ元大統領の熱狂的ファンやQアノン信奉者ら、アメリカ国民の約10%ほどがワクチン接種を強く拒んでいるときく。日本と同様、それは強制ではなく本人の意志を尊重している。バイデン大統領になって2億回のワクチン接種を達成(64%)したのは、新型コロナワクチンの正しい医学的な知見が人々に浸透し、理解された証しといえよう。

新型コロナは今後何年も変異を重ねて、より強力に進化していくことが予測されている。感染しても発症しない小児、若年層のあいだで変異を繰りかえし、新たな感染力(増殖と毒性)を増すこともある。最近ではインド変異型が米カリフォルニアに飛んで、新たな変異株が発見された。

ワクチン接種が普及したイギリスでは死者数はゼロとなり終息したかと思われたが、つい最近、感染者数が増えはじめそうな不穏な情勢が伝えられている。

日本でも12歳以上の子どもにワクチン接種が推奨されることが決定した。ごく一部の地域で「10代の接種をやめろ」と、強い反対運動が起きているが、少なくとファイザー社の臨床試験においては、12~15歳の重篤な副反応は認められていない。

アメリカにおける陰謀論・Qアノン信奉者たちは、「ワクチンは生物兵器」、「洗脳を目的とする物質が入っている」などの情報がまことしやかに流布されているという。SNSはパンデミックならぬ「インフォデミック」という偽情報&陰謀変種の感染爆発を生みだしてしまった。

筆者は、昨年の3,4月頃には、今回の新型コロナワクチンの完成、および仮に出来たとしても効能・効果については、ある種の疑義を抱いていた。その後、各国の医療記事や論文・資料を自分なりに読んだり、NHKBSの特集を見たりして、mRNA型ワクチンの完成度の高さに驚いた。もちろん、出来たばかりなので、効能の持続力はまだ未知数だ。

いずれにしても、今回打ったファイザー製のワクチンの効果を頼んで、2回目の接種を今月末に打ちに行く。その時は緊急事態解除後だ、生ビールで祝杯をいただこう。

 

 


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