小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

南アフリカの植物はかくも美しく

2021年06月06日 | エッセイ・コラム

南アフリカ連邦に住む大阪出身の青年を偶然なのだが、最近知るようになった。ユーチューバーであることを彼自身は宣言していたか・・分からない。ケープタウンに留学し、宇宙物理学を研究する学生さん。たぶん同じ大学の院にいる南アフリカ人の彼女がいる(彼女の研究テーマは「Buto」で、土方巽や大野一雄らの舞踏家が専門らしい)。

いわゆる「国際カップル」であるが、南アフリカ全般、ケープタウンの自然や街、彼らの日常を紹介するビデオをユーチューブにアップしている。小生は、彼らの動画に紹介される南ア特有の植物の美しさ、植生に目を瞠ったのだ(彼の植物好きは、大阪の実家が造園業だった?)。

南アフリカといえば、国花がキングプロテアであるように、小生が好む多肉植物の宝庫でもある。もちろんプロテアはじめ青色が澄明なアガパンサスなど、自分が惹かれる花の多くが南アフリカ産。何故なのか、自分でも不思議に思うくらいだった。

以前にもこのブログに書いたように、南アフリカはかつてオランダの植民地で、18世紀頃オランダ人はチューリップ栽培で国際金融を牛耳った歴史がある。その関係で、アフリカ最南端の地が夏冬逆転の地の利を生かし、植物における百花繚乱のフラワー市場を創造したなぞと、勝手に思い込んでいた。我が得意の、やっちゃいけない思い込み思考で恥ずかしい。

『プロテアのこと』https://blog.goo.ne.jp/koyorin55/e/2f83169c7973600b3e1e2e1b53349720 )

前置きが長くなった。つい昨日、彼の動画がユーチューブにアップされた。

南アフリカ旅行で一番おすすめするものは植物、自然です。

 

▲動画の後半に、南アフリカ産の稀有な花、多肉植物などが出てくる。その他、彼の投稿動画には南アフリカの植物がたくさん紹介される。コメントを書くと、律儀にきちんとリコメしてくれる。まだ、フォロアーが少ないからかな?

この動画で分かったのは、世界には6大植物区というものがあり、南アフリカのFynbos(フィンボス)というごく限られたエリアが世界でも有数の保護地区群であることだ。2004年に世界遺産にも登録された『ケープ植物区系地方の保護地区群』がなぜ特別なのか、南アフリカの位置と自然環境、地勢や気象など奇蹟的な条件が重ならないと成立しない。

▲世界6大植物地区。全北・旧熱帯・新熱帯・オーストラリア・南極・ケープ植物区系に分けられる。フィンボスは南アフリカは西ケープ州、沿岸沿いの100km~200kmに渡る帯状のエリア。上の地図では分からない。アフリカ大陸の南端に刮目されたし。

▲昔、どこかの植物園でみた気がするのだが・・思い出せない。「奇想天外」という名の植物 ウェルウィッチア、砂漠万年青(さばくおもと)という別名もある。その他、オオオニハスとラフレシアをふくめ、このキソウテンガイは「三大珍植物」といわれる。

 

▲日本でも栽培されるようになったキングプロテア。オーストラリア産も多く出回り、1000円ほどで手に入るとか・・。

 

▲象の足の裏に似ているリトープスも南アフリカ産だが、彼の動画にはまだ出てきていない。

以上、我が家を潤った花たち。その他、南アフリカ産の観葉植物も多くあるはずだが・・、すべてを確認できていない。

▲よく育ったときのモンステラ。

 


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