小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

浅草の夜は、真面目に更けて

2019年03月13日 | 日記

なんでも度が過ぎるのはいけないねえな。真面目な人はどうもね、堅苦しくていけねえ。嘘も冗談も通じないから、何を話していいやら分からなくなっちまう。四角四面なことを律儀に熱っぽく話されても、こっちは緊張しますよ。適当に相槌を打っていたらね、きちんと正確に話そうとしているのに、何ですかその態度は! なんてね、取りつく島もないわけよ。

このあいだなんか××会の会費を集めたんだ。それが千円ばかし足らなくなってね、大騒ぎしはじめた。犯人さがしするのかと思いきや、結局自分で埋めているんだよ。正義感が強いったらそれまでだけどね、なにもねそこまですることはないだろう。融通がきかねえのか、糞真面目なのか・・。

とにかく、考えすぎるところがあるから、それで心配症になっちゃう。そんな生真面目だから、悩みとかストレスを抱え込んでるんじゃないかな。多少の嘘の一つもついてさ、へらへらしてれば、ものごとは丸く収まるっていうでしょ。それができないのよ、あの人は。でもって悩ましい顔つきでね、こっちをじっと見つめているのよ。頑張り過ぎは良くないよって励ましたりすると、どうして頑張っちゃいけないんですかってね、逆にね詰めよってきたりしてさ、なんだかねあのバカ真面目は、終いには一人浮いちゃうというか、孤立しちゃうでしょうね。(以上、真面目な冗談)

小生はどうやら真面目な人間の部類に属するらしい。で、真面目の駄目なところを見繕って、落語風に仕立ててみたら、なんか止まらなくなってきた。いやはや、真面目さには欠けていると自己分析しているのだが、度が過ぎることはないにしても、真面目さが他人様の鼻につくようじゃいけません。自戒して、面白い話でもできる男になりたい今日この頃である。こうして、すぐ反省するのもよくないのかなあ。

小生が真面目だと指摘してくれたのは昔の手話の仲間たちだ。中級講座を終了して、打ち上げの二次会から参加しないかとお誘いの電話があった。有りがたいことである。

皆さんは中級を終了して上級に進むのだという。手話を学ぶことに関しては真面目である。初級でもう止めたと投げ出して、好き勝手なことをやりはじめた根性なしの小生こそ、不真面目人間ではないかと思いつつ・・。それでも、強力にまた手話を復活しなさいと進言なさる講師の方がいて、こちらはやりたいことがあると言うのに、「二兎を追いなさい」と無理なことを仰る。

まあ、そんなこんなで旧交を温めつつ、浅草での語らいは3次、4次会にまで発展した。お陰さまで、夫婦間でちょっとした仲違いがあったのだが、お酒がヨリを戻してくれた。去年は、妻が貧血になりちょっとした事件もあった。その後で、喧嘩をしたかな。犬も喰わないなんとやら、共に真面目人間だから衝突もあるのだ、と車の中で妙に納得して家路についた次第。めでたしである、それでいいのか? いいじゃないか。じゃあ・ま・いっか、そうジャマイカ人間で行こう。

 

▲3次会はホテル最上階のラウンジにて、カクテルなぞ嗜む。浅草もスカイツリーのせいか、シティっぽくなっちまった。


 


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