ふるさとの味は、今も変わらず

 

 

父親は３０年前に他界した。

故郷にいる母親は、数年前まで元気だったが

最近は入院することが多くなった。

 

昭和ひと桁生まれで、いつ何があっても年相応と

（たぶん）本人も同居する家族も、そう思っている。

 

先日、入院中の母親の見舞のため

久しぶりに帰省した。

故郷の風は、どこまでも優しかった。

 

金沢に帰る前に、故郷の駅前の店で

子どものころから慣れ親しんだ店に入った。

 

故郷の味を、涙とともに飲み込んだ。