秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにショートエッセイ〈結露〉

2012年01月05日 | Weblog
登場人物
うし女 二人
産んだ お母様

場所
自宅 築23年の
リビング

テレビを見ながら
コタツから
顔だけ 出している長女

スマートフォンを
駆使しながら
時々 テレビを見る次女

リビングのテーブルの上に
無造作に置かれていくお菓子の空き箱
ティッシュのゴミを
忙しく ゴミ箱に
ポイ する
キレイ好きな お母様。

長女が テレビを見て
口だけを動かす

『母ちゃん~ヤバいわ~いつテレビ、替えるん?』
「だって、まだ映るもん。壊れてないし~」
『家の(※自分達のアパート) テレビみよったら、全然画面が、違うよなあ~!
このテレビ、見よったら、顔も ボヤケテ 見えるよなあ~!』
次女に、同調を求める
次女 スマートフォンを触りながら、
軽く 相槌
『う…ん』

次女 スマートフォンを触りながら、
少し チカラ強い声を 出しながら、更に言った。

『ちょっと…温風の位置変えて!こっちに風がまともにくるけん!熱い~たまらん~』

母親が 位置をずらす。
次女
ありがとう~と言う。
『顔がぼやけるなあ~母ちゃんは、気にならんの?』

「気にならんよ。顔がボヤケテ見えるのは、画面の結露のせいだろ?」

長女 次女
しばし沈黙…

「今、キレイな画面になるけんなっ!」

母親は
ティッシュを数枚とり、
テレビ画面を 一気に拭く。

『ホラッ、キレイになっただろ~!』

うし女…二度目の沈黙。
そして言う
『今時、祖谷にブラウン管のテレビや、あるんだろうか?』

『ここにあるっ!』


(結露)とは
大気中の水蒸気が冷たい壁などの表面にふれて凝結し、水滴となってくっつくこと。
または、その現象。
※やっぱり パクル


サブッ♪











今朝の山と里風景




























コメント
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