秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜々子の気ままにエッセイ(トドとオセロとコケコッコ~!)

2012年01月25日 | Weblog
静まり返った部屋で…隣でうたた寝をしていた人が、突然 大きな声で叫んだ時…
人は何かしらの、行動を起こす。

この実話は
六歳の男の子と、89才の婆さん。すなわちひ孫とその婆さんの、昼下がりの
密室で起きた、悲劇である。

皆さん、
各自で想像して、お楽しみください。

血液型O型。
昼ご飯を、たらふく食い、口をあけて、高齢の「トド」のように、寝るヴヴヴ星人。
潰した饅頭のような、寝顔。

手の平を、開いたり、閉じたり…
まるで夢の中で、花札を握るような?意味不明の動作。
一瞬、綺麗に指先が、伸びる時も…ある。
民謡でも?踊っているのか…?

……
……
ひ孫は、婆さんとお留守。
ひ孫は、婆さんの隣で、ゲームに熱中していた。
部屋は、静かだった。
マンションの外の音さえ、遠くに聞こえる。
ひ孫は、
ゲームをクリアーすることに、必死だった。
静かな 静かな
部屋の 中。

隣で居眠りをしていた、
ヴヴヴ星人が、
突然… それは突然に
大声で寝言を 叫んだ。



『大谷のつやさんかえ~~!!!あけましておめでとうごさんしたあ~!~!』

孫は 体イッパイで、驚いた!
ビクッと した!!!
そして、口より先に
手がでてしまった!

『ばあちゃん!うるさい!!!』

そして、婆さんの額を、思わず、叩いた!!!
……
……
婆さんは、目が覚めた……
額が 痛い…

『そうまよ~なんでたたいたんな?婆さんは、寝よったんぞよ~なんで、たたいたんな~?』

ひ孫は
上がりすぎた 心拍数を 正常にする為に、
婆さんを無視したまま、ゲームを続行した。
夕方…
家族は みんな 帰ってきた。

婆さんは、夕飯までに、
『そうまに、叩かれたんぞ~なんちゃあ、悪いこと、してないのに~』

婆さんは その言葉を、ひたすら、繰り返していた。

ヴヴヴ星人は
寝言だけでも ない。

自宅のベッドで眠っていて、
夢を…みた

《ニワトリが、後から後から、タマゴを産んで、タマゴから、ヒヨコが
わっさわっさと、生まれて、逃げようとする》

夢の中で、ヴヴヴ星人は、逃げるヒヨコを、捕まえようと、必死になった。

身体も 動いてしまった…

声も 出して しまった…

『こりゃー逃げなぁ~待てや~~!』

……
……

気が 付くと、
ベッドから 畳みに落ちていた。
ベッドの上で、立ったまま、ヒヨコを追いかけ、そのまま、畳みに落下。

何故か、無傷…

寝言には
お友達の名前が、再三、登場する。

『西川のネエサンよ~もう植えんかえ~!』
『とんばのネエサンよ~まあ~あれじゃわ~』

主語も意味も
ぐちゃぐちゃ。

最後に おまけ!

孫は、婆さんと
オセロゲームがしたかった。

婆さんは、食後のお皿をリハビリがてらに、洗っていた。

婆さんの足に、必死になって、じゃれながら、孫達が言った。

『ばあちゃん、ばあちゃん、オセロゲームやろうよぉ~』

聞こえてなくて、
ひたすら、皿を洗う、婆さん。O型。

大きな声をさらに、上げて、婆さんにからみつく、孫二匹。

『ばあちゃん、オ~セ~ロ!オ~セ~ロ~』

……
……
婆さんはようやく、返事をした。

『ようえ~~置けろつか~おけんわの~まだ洗わないかんわの~~』

時に言葉は
数々の すれ違いを生む。
言葉の壁を越え、
違いに理解できる社会に向けて、
我々に、何が出来るだろうか!

お菜菜 小心声明を語る〆

PS…ガイに 寒いぞ~!











































































コメント
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