秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(盆と花火と三日月と時々流星・合掌)

2013年08月14日 | Weblog


8月14日朝。快晴。7時前。
集落の方々が、集まってきた。
初盆の《ひとぼし》
の送り火が儀式が 始まる。

昔は日の出と共に、行われたと言う 集落もあるが、こちら側に住む者の事情によって
数々の風習も、少しずつ変わっていく。
変わらないのは、仏様に対する 村人独特の葬送の根源にある、強い思いいれの ようなもの。

四季折々、村の人々は、絶えず何かしらに、拝む。
この拝むと言う行為が、義務的に感じる人々が増えた時、数々の風習は
本当の意味で、消滅してしまうのだろう…か。

……
窓の外
ミンミン蝉が、夏を頑張っている。
意地になって 鳴いているように…も思える。
……で
……で
夕べの奥祖谷夏祭りの、花火大会の 花火をどこで?見たかって?聞いたか?
誰か 今 聞いたか?

あのね、
あのね
祖谷八景にね、またまたお邪魔して、あの秘密の場所から、眺めたのだ~~!

10人くらいで、
真っ暗な真っ暗な山道を
祖谷八景の主様の《自家発電灯》を頼りに?歩いて
小学生のチビも 2名参加。

主様、チビを従えて、いつになく、真面目に護衛しながら、先頭を歩いておりました。
※普段が不真面目とか、普段がしゃべりすぎるとか、そんなことは、一言も言ってはないよ~

…で
8時30分。
対岸斜め、奥祖谷夏祭りの会場当たりの 空をじっと 見つめながら、
周りは 漆黒の真っ暗闇~
無音…
いつもなら、いつもなら、
『この場所は、ワシが一人でこつこつ、切り開いた場所なんよ~!!!』
と 熱く熱く説明する 主様だが、今宵は 何も言わない。
どうしたんだ~!
あの 熱い 暑苦しく?自然公園プレゼン会議は、しないのか~?

と 心配して
耳を澄ませば、聞こえてきた。
主様の ボソボソお声

……チビに言っているみたい
『ここから、さきは行ったら危ないけんな』
『おっちゃんから先は出たら、危ないけんな』
『向こうの山から、花火上がるけんな』

主様
やっぱり やっぱり 単純に
《ええ人》

チビの安全が、頭の中でイッパイ・イッパイで、熱いプレゼンを、忘れていたんだ。

漆黒の空に
ぽっちゃり三日月
どっか~~んと 打ち上げ花火っ!15分~!
そして まさかの最高の贈り物~~~
ベルセウス流星っ~~流れた~~
思わず 全員 拍手~~~!!!歓声~!!!

盆の打ち上げ花火は
空に住む 者々への、
鎮魂歌
こちらは、元気だよ。だから、心配しないでよ。

ひとぼしの 竹の燃え尽きた跡の、小さな囁くような残骸の音。
打ち上げ花火の 残り火の消え去る 余韻。

静かなる
静かなる
自然界に 抱かれて
また 夏が 逝く。

魂への 合掌。



























































































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菜菜子の気ままにエッセイ(盆と花火と三日月と時々流星①)

2013年08月14日 | Weblog

8月14日、祖谷地方。
山の中腹にある、お堂で、集落の人々によって、送り火の風習がある。
前日の朝から、集落の人々がお堂に集まり、準備にとりかかる

《松結わえ》と言うが、松の木も少なくなり、代わりに桧の枝が、代用されるようになった。
ミツマタの乾燥させたものと、桧の枝を二十センチくらいに切り、長い藁で 結んでいく。
結んだ百八本が一年分。家によっては二年、三年分。
集落のほとんどの人々が、その準備にお堂に集まる。
来ない人は、毎年決まっている。

私は、この日は、一ヶ月前から、連休の休みを頂いていた。
無理をお願いしたあとは、激務が待っているが、私は「仏様」の魂に添うことを、選んだ。
見えないことの中に、尊いものがある。私はそう信じている。

真面目に 書いておりましたら…
眠たくなってきたので、本人は 寝ます。

草 々


二女が、
お墓参りに行きながら、農道を走りながら、ぽつりと言った。

「墓 … ばっかり」

そして
全く 関係ないことを、つらつらと、聞いてきた
……
……
「母ちゃん…キレンゲショウマって…
……寒い山で咲くんだろ……ほんならぁ…家の冷蔵庫の中でも ええんじゃないん~~♪」

高山植物愛好家の皆様。すんませ~ん。
産んだのは、ワタシです~
育てたのも、ワタシでありんす。
ごめんなさ~~い

明日に続く
































































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