12月の中旬ともなると野菜にも冬支度をさせてやらなければならない。防寒対策である。
いまわたしの菜園で育成中のものは、ハクサイ、キャベツ、ニンジン、ダイコン、冬ネギ、キャベツ、カブ、ホウレンソ、コマツナ、ブロッコリー、ソラマメ、エンドウ、タマネギ。
この中で防寒対策が必要なのは、ハクサイ、ニンジン、ダイコン、キャベツ、エンドウだ。ほかは寒中に放ったらしのままにしておく。
まずはハクサイである。2月上中旬まで食べたい。しかし厳寒期になると外葉が寒さで傷み、一枚一枚とはがれてやせ細って無残な姿になってしまう。そこで寒さから守るため、外葉を寄せて玉を包み、周囲をヒモでしばっておく。これで傷み具合は軽減されるのだが、1月下旬の厳寒期になるとこれでも傷んでしまう。
そこでさらなる手は、全体を頭からすっぽりと新聞紙かぶせてしまうことだ。これなら見た目にも、たんにヒモで外葉をしばっておくよりも、少しは効果がありそうだが、これでも傷んでくる。
いま畑では、外葉をヒモでしばったもの、全体を新聞紙ですっぽりと覆ったものーの2通りの防寒対策をした。前者は年末から年始にかけて食べ、後者は1月から2月にかけて食べることになる。ハクサイは見た目にはいまが一番いいが、味は1月の厳寒期のほうが一番かなと思う。
わたしの楽しみは毎晩のおかずに欠かせないお香香にある。この楽しみもせいぜい1月いっぱいだ。最初に漬けたものがまもなくなくなる。2回目に漬けるのは年末になる。ハクサイの頭を手で押さえながら、かたくしまったものが次の出番となる。
ハクサイの楽しみは冬だけではない。春は菜の花がある。遅くタネをまいたハクサイがある。葉を巻かないでいる。これは菜の花を採るためだ。ハクサイの菜の花はうまい。スーパーに出ることはまずないだろうから、自家菜園ならではの楽しみになる。