ハクサイに続いてニンジノの防寒対策をした。
対策というと大げさに聞こえるが、なに、たいしたことをやるわけではない。すべて掘り出して、再び土の中に埋め戻してやるだけである。
ダイコンもそうだがニンジンも地上部に出ているところが寒さに弱い。腐ってくる。一番簡単な方法は、なにもわざわざ掘り出さないで、いまのままのところに土を盛ってやれば防寒できる。それで終わりである。
そうなのだが、わたしは冬の間、すぐに掘り出すことができるように、1カ所にまとめて埋めておくようにしている。厳冬期の畑は寒い。一刻も早く用事を済ませたいから、まとめて埋めておけば、すぐに掘り出すことができるからだ。
さあ、ニンジンをすべて掘りだそう。
こんな“合体”ニンジンが出てきた。仲よきことは美しきかな。
すべて掘り出してみて、今年の出来が悪いのがよくわかる。全体的に小さい。猛暑の影響だ。不作といっていいだろう。それを数で補う。すべて葉を切って、穴を掘り、土の中に埋め戻す。
この保存ニンジンは春先になって地中の温度が上がってくると、てきめんに質が落ちて腐る。やはり冬の間のうまいときに食べつくすに限る。