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ピンセットの改造

 ソニーのカセットテープレコーダーの修理をするときピンセットは必需品だ。

  いつも使っているのはEREM社の2aSAだが、先の曲がっているピンセットも欲しくなり、近所のDIYで無印日本製のピンセットを272円で購入した。



 実際に使ってみるとこの無印、細かい作業には向かないようだ。問題点は2つある。

 第一にバネが強く、小さなものを挟むときでも大きな力がいる。こんな状態でピン先から部品が外れたりすると、何メートルも飛んでいってしまったりする。とても使えない。EREM社と比べると、使っている金属がかなり厚い。



 実際2aSAは45gの力でピンセットの先が閉じてくれるが、無印のこのピンセットは170gの力が必要だ。

 第2にピンセットの先が厚いこと。これだと細かい隙間に入っていってくれない。



 よし、調整してみよう。

 まず、二枚の刃が溶着されている部分をグラインダーで削っていく。



 ゆっくり、二枚を均等に削っていくことが必要だ。閉じる力が70gになったところで削るのをやめた。このくらいになるとEREMとほとんど同じ感覚でつかむことができるようになる、強度も心配になるからだ。



 そして先端部分はいつも包丁を研いでいる砥石で磨いてゆき、半分くらいの厚さにした。



 使い心地はとても良くなり、精密作業に使うことができる。それでもEREM社のピンセットを閉じたときに聴こえてくる音にはかなわないなあ、というのが贅沢な感想だ。




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