Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

パリのテロ事件によせて~早川夫妻より

2015-11-15 | 事件
なんということだ!芸術の都パリで無差別同時多発テロが起こるなんて!
私たち人類の愛する大事な人々、物が破壊されるかもしれないという恐怖。
犠牲者に哀悼の念を表しながら、真っ先に帰国中のパリ在住の早川夫妻のことを考えた。
さぞやパリの友人たちの安否を心配し、今後のパリでの生活を心配されていることだろう。

早川俊二さんは今日長野に向かっていてコメントが書けないので、代わりに妻結子さんのメッセージをファンの方々のために以下掲載します。


14日のテロ事件、帰国中の私ら夫婦は事なきを得ています。
今日、パリの友人らへお見舞いメールを送りました。
多分、みなさん問題ないだろうと思います。

ところで、襲撃戦があって多くの人命が奪われたバタクランは我が家のすぐそばです。
シャーリー・エブドもすぐそばでした。
偶然にも私らは2回とも留守中で、あとで事件を知ることになりました。

「このフランスへの報復はほんの始まりにすぎない」とのIS声明を聞き、
今後のパリ生活から安らぎをもぎ取られた状況・・・。
私らは諸事情で26日から2週間ほどパリに戻りますが、緊急事態宣言が敷かれたフランスで、
通常通りにCDG空港を通過できるのか気になり、在仏日本大使館からのメールで成り行きをみています。

早川ゆいこ   11月15日


早川俊二さんも結子さんとまったく同じ気持ちだそうです。
結子さんに代表して気持ちを書いていただきました。




福島の子どもたちを守ろう!~20ミリシーベルト撤回オンライン署名を!

2011-05-27 | 事件
原発関連や放射能のことをいつも気にしながらニュースを見つつ、何も行動していない。
しかし、私たちにもささやかながらできることがある。
海外在住の友人から、かなり前に「子どもたちへの20ミリシーベルト基準の撤回」へ署名するようメールが届いたので、即オンライン署名をした。
以下この署名活動のブログの詳細をコピーしたので、賛同される方は至急署名してください!


http://e-shift.org/

【アクション】[第2弾]子ども20ミリシーベルト基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請
下記のように、署名活動、第2弾を開始いたしました。子どもたちの被ばく最小化にむけた県内の取り組みも応援したいと思っています。ぜひ、ご署名をいただければ幸いです。前回署名した方も、要請内容が変わっていますので、再度の署名をお願いします。転載歓迎です。

>オンライン署名はこちらから  携帯版はこちら
>署名用紙のダウンロードはこちら
>要請のPDFバージョンはこちら

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私たちは、福島の子ども達を放射能から守るために、日本政府に対し以下を要請します。

4月19日に文科省が示した学校等の校舎・校庭等の「20ミリシーベルト基準」の即時撤回および現行の1ミリシーベルト基準の維持(注1)
子どもの被ばく量を最小化するためのあらゆる措置を政府の責任で実施すること。また、自治体や市民団体、個々の市民自らが被ばく量を低減させるために実施する、除染・自主避難・疎開などの自主的な取り組みが円滑に進むよう、最大限の支援を行うこと
内部被ばくを考慮に入れること
屋外で3.8マイクロシーベルト/時以下になったとしても、モニタリングを継続すること(注2)

詳しい背景は ttp://e-shift.org/?p=485 を読んでみてください。



また、先日署名をしたら、今日この署名活動をされているNGO団体 FoE Japanの満田さんからメールが届きました。
その団体のブログ内容のさわりを以下にコピーしますので、こちらのブログも読んでみてください!
http://blog.canpan.info/foejapan/archive/30#honbun


FoE Japanの満田です。下記アクションにぜひご参加ください。
なお、23日の文科省前要請行動の報告は下記をご覧ください。
http://blog.canpan.info/foejapan/archive/29#honbun

<緊急拡散希望>
「父母たちの要請にYesを!」~20ミリシーベルト撤回:ここ2~3日が正念場です!




東日本大震災~Our thoughts and prayers are with you.

2011-03-19 | 事件
あの日から1週間たちました。
昨日埼玉に戻り、ネット環境に接し、久しぶりに投稿します。
私たちは無事です!
このブログを読んでいて心配してくださった方々、申し訳ありません。

震災の日、私は小田原にいました。
モールの中で激しい揺れにみまわれ、揺れの中非常階段を一気に下り、大勢の人々が恐れおののく中、一目散でモールとモールの間を駆け抜け、自転車に飛び乗って、息子の通う小学校に直行しました。
小学校では、息子たち5年生は3階の教室にいて、椅子の下に全員もぐっていて、担任の先生が1人1人保護者に引渡していました。
若い女の先生の顔が青ざめていて、揺れの大きさを物語っていました。
最大の心配事は学校が海に近いので、津波に襲われるのではないかということ。
児童を誘導していた年配の男の先生に聞くと、「新幹線通るあたりまで津波が来る可能性がある」との返答。
やはり!余震が足元を揺さぶる中、大急ぎで家に戻りました。

早速テレビをつけると、東北で大地震が襲い、津波が押し寄せているという信じがたい映像。
美しい田畑を次々に覆いつくす津波に声を失ってしまいました。
この地震は東北地方が震源地に近かったのだとやっと気がつき、それから起こったさまざまな報道に関してコメントすることはできません。

埼玉に1人でいる高校生の息子のことを心配し、次の日に新幹線で小田原にきたので、家族が1つになり、ほっとしました。
報道される被災者の方々のことを思いながら、無我夢中で日々の生活をこなしましたが、自分の人生の中の価値観がひっくりかえるような出来事だったと思います。
計画停電のため、計画的に食事を用意し、できるだけ買いだめをせず、今後のために家族の健康を保つこと。
地震に備え、身の回りの品を点検し、荷物をまとめ、津波がきたときのために、避難場所へのシュミレーションとどう逃げるか練習。
主人は通勤が困難な会社の人たちの送り迎えを最寄駅まで行い、自分たちができる範囲内のことを考えました。

埼玉県は、福島県双葉町の住民約1800人と町機能をさいたまスーパーアリーナの一時避難場所に受け入れました。
ボランティアの登録を受け付けているようです。

近所の友達は、福島に住む家族や親戚を呼び寄せたそうです。
その友達のご主人は夕方埼玉を車ででて、福島に着いて30分休憩して一気に車で連れもどってきたそうです。
1つの家に総勢13人。
「私たちも手伝えることはないか」と尋ね、彼女は「大丈夫」ということでしたが、ささやかな食料を渡しました。

私たちが今被災者の方々にできることは何か。
現在自分の体調が悪く、思うように考え動けないのですが、日々の生活をきちんとこなしながら考えたいと思います。

Our thoughts and prayers are with you.

シカゴにいる親友のべスが送ってくれたメッセージです。
私たちも被災者の方々に対して同じ思いです。






Update: ノーザン・イリノイ大学銃乱射事件

2008-02-16 | 事件
今日の朝のWGNニュースは、昨日起こったイリノイ州ディカーブのノーザン・イリノイ大学(NIU)での銃乱射事件一色だ。先ほど9時過ぎに、大学内で学長や学内のポリス・チーフの記者会見が行われた。

犯人は、エルク・グローブ・ビレッジで育った27歳のごくごく普通のアメリカ人の青年。去年の春学期までNIUの大学院の社会学部に在籍していたが、イリノイ大学のアーバン・シャンペーン・キャンパスに移っていた。ポリスチーフによると、成績がすごいく良い、(アウトスタンディングをいう言葉を使っている)ストレスのない、決してこんなことをするようなタイプではない学生だったという。犯人の写真もニュースで公表されたが、とても殺人を犯すようなタイプに見えない。

「2週間前に飲んでいた薬を飲むのをやめてから、とっぴな行動とるようになった。」とポリスチーフは言っている。どんな薬を飲んでいたかは、公表されていない。昨日の報道では、3丁の銃を使われたと言っていたが、実際は、1丁のショットガンと3丁のハンドガンが使われた。シャンペーンのガンディーラーから、そのうちの2丁の銃を法的な手続きをして、自分の名前で購入している。こんな簡単に学生が銃を購入できるシステム自体が問題であるともいえるのではないか。

大学構内のトイレに人種差別がらみの脅しのいたずら書きとは、関係がないと発表された。

去年、バージニア工科大で起こった事件では、32人の罪もない学生を射殺して、韓国系学生が自殺した。彼が事件前に撮っていたビデを見ると、人種差別を含めた社会に対する怒りが明らかだった。しかし、今回は、普通の白人のアメリカ人だ。ごく普通の同じクラスにいる隣に座っているようなアメリカ人。もしも、私たちが通っている大学にも同じように殺意を抱いている学生がいたら・・・そう思うと、大学に通うのもこわくなる。

2005年3月、ハーパー・カレッジで、成績も素晴らしく、オーナーズソサイアティという成績のいい学生が属するサークルにも在籍し、積極的にボランティア活動にも従事していたローレンという女学生が、ダウンタウンのミシガン湖で自殺した。聡明で美しいローレンのことをよく知っていた教授、ウィルソン氏のそのときの憔悴しきった様子を今も覚えている。その時の自殺と今回の事件とは、内容は違うが、外見は、華やかで楽しそうに見えるアメリカ人の学生たちの内面の奥底には、さまざまな苦悩が押し込められているのだろうか。

いつも、私たちのデッサンのクラスの教授ペリーが、冗談を交えながら、一人一人の学生に呼びかけ、「元気かい?昨日は何をした?」としつこく様子を聞く。何か気になる答えの学生には、授業中でも熱心に話しをする。アートのクラスだから、こんなこともできる。一見、無駄な時間にみえても何かを吐き出すきっかけになるのではないかとも思わせる。

記者会見で、NIUの学長が、「犠牲者の家族、学生たち、コミュニティの人々が国内あるいは世界の人々の助けを借りて、手を携えて、この危機を乗り越えよう。」と呼びかけていた。昨日の惨劇から、必死で逃げ助かった学生たちのその時の恐怖と心の傷は、想像もつかない。

アメリカの大学は、あらゆる人種のあらゆる年齢の人々に開かれ、自由な雰囲気で勉強ができるのが最大の魅力なはず。すべての教室に鍵をかけるわけにもいかない。その大学に自分の将来を託して、毎日学生たちは、勉強に励む。アメリカの大学が安全な場所になるように強く願う。私たちもディカーブのNIUのキャンパスに心をはせて、犠牲者の冥福を祈りたい。

ノーザン・イリノイ大学でまたも射殺事件、5人死亡、犯人は自殺

2008-02-15 | 事件
子供のバスケットの練習から帰ってきたら、恐ろしいニュースが目に飛び込んできた。イリノイ州ノーザン・イリノイ大学のディカブ・キャンパスの講義講堂の地質学のクラスで、黒いスキー帽をかぶった黒づくめの男が、突然銃を発砲した。5人を射殺し、22人もの生徒たちが負傷したとWGNのニュースで報道している。犯人は、自殺。犠牲者のうち4人が女性、2人が男性。(男性のうちの一人が犯人)

100人ぐらいの学生たちが講義を受けていて、後10分で授業が終わるところに、いきなり舞台に立っている教授の後ろから発砲したと目撃者が言っている。大きな銃1丁とハンドガン2丁を持っていたという。警察の記者会見では、犯人の動機は何もわかっていないという。

学長の記者会見によると、犯人はこの大学の学生ではないらしい。大学のすべてのクラスはキャンセルになり、追って今後の処置を知らせると言う。

目撃者たちの話によると、みんな叫びながら、兵士のように腰をかがめて、なんとか逃げのびたという。

大学のクラスが終わったら、ボーイフレンドやガールフレンドと楽しい時間を過ごすはずだったバレンタインディーに、なんと悲しくショックな事件が起こったのだろうか。

今日は、私もハーパーカレッジで、「デッサン2」のクラスを受けに行っていた。教授のペリーが、みんなにドーナツを用意してくれていて、「今日はみんなバレンタインはどうするの?」とニコニコしながら聞いている。みんなクールに振舞いながらも、どことなくなごやかな雰囲気が漂っていた。

クラスが終わって、ペリーが「このクラスは、とてもいい雰囲気だ。」とうれしそうに言っていた。私が息子と作った手作りのチョコレートをあげたら、とても喜んでいた。「息子さんにあげたら?」と言ったら、「いーや!僕は、甘いのが大好きだから、僕が食べる!」と子供のように言っていた。横で、同じクラスのヒロミさんが、日本では女性から男性にチョコレートをあげ、お返しのホワイトディーがあるとの説明をすると、「ヘー!じゃ、3月14日にお返しにKuniに3個あげないとね。」とぶつぶつ言っていた。

そんな笑いがあふれるいい雰囲気のハーパーカレッジのアート・デパートメントにいたのが1時半頃だ。そこからそんなに離れていない同じイリノイ州のノーザン・イリノイ大学で忌まわしい射殺事件があったのが3時過ぎ。背筋がぞっとした。今頃ペリーや他の教授、学生たちもバレンタインディーの甘いひとときも吹き飛んで、凍っているかもしれない。

ついこの間、ルイジアナ工科大で、2人がやはり銃の犠牲になり、去年はバージニア工科大で33人もの将来ある人々が射殺された。こんなにあちこちの大学で射殺事件があるとは・・・いったい何が原因なのだろうか。

私も週に2回大学に通うパートタイムの学生なので、一刻も早く原因を究明してほしいと思う。WGNでは、ずっとこのニュースが流れている。また、詳しいことがわかったら、ブログで報告したい。



トルネードが、アメリカ南部4州を襲い、52人の死者をだす!

2008-02-07 | 事件
今日のCNNは、ずっと昨晩での南部4州でのトルネードのすさまじい被害を伝え続けている。「Deadly Southern Storms」というタイトルがずっと流れている。
14時現在で、52人の死者、100人以上の負傷者がでているようだ。車がトルネードに巻き込まれ、インターセクションに落ちたが、頭を怪我したぐらいで、命拾いをした人が興奮して話している。

テネシー州のジャクソン市のユニオン大学では、大きな寮(3000人ぐらい収容)がトルネードに襲われ、こなごなになって、女の人が呆然とたたずむ姿を映し出している。「ディザスター」とはこういう状態を言うのか。駐車している車の窓ガラスはすべてこなごなになっている。何人かの生徒たちが閉じ込められたが、助かり、50人ぐらの負傷者がでているが、重症者はでてなくて、奇跡的に死者はでていないという。証言者の話を聞いていると、すさまじい。みんな叫びながらも、ドアと窓を閉めにいって、「Everything has been blowing out!(すべてのものが暴風で巻き上がって、たたきつけられたって感じか)」落ち着いて行動してる。でも、死者がでなくてよかった。しかし、大学側は2週間休校を発表している。シカゴトリビューンのウェッブサイトのビデオクリップで、少し様子が見れる。http://www.chicagotribune.com/news/weather/sns-ap-severeweather,0,4022184.story

シカゴもすごいストームで、学校は休校。降りしきる雪で、20センチ以上は積もっている感じがする。いったい、この異常気象はどうなっているのだろうか。

私たちが住むクック・カウンティは、よくトルネード警報が鳴るのだが、今のところトルネードがタッチダウン(落ちる)したという話は聞いたことがない。

1年以上前、私がダウンタウンに行った帰りのメトラで、すごいストームになり、電車が止まった。1人の男の人が、携帯で話していて、突然「何、バッファローグローブでトルネード警報か!」と叫んだ。みんなはっとして、ざわめきたつ。私は、心臓が止まりそうになった。上の息子は、バッファローグローブのエスケープでボーリング、下の息子は、バッファローグローブの友達のうちに遊びに行っていたからだ。

電車はずっと止まったまま。あたりの景色は、ものすごいストームで真っ暗。車掌がやってきて、「今ホフマンエステーツのあたりで、トルネードがタッチダウンしたらしい。その(トルネードを起こす)黒い雲は、アーリントンハイツのほうに移動している。電車は、しばらく動けない。」と言う。(このとき、トルネードが襲うことをタッチダウンという表現を英語でするんだと初めて知る。一瞬、タッチダウンと言われたとき、???なんで、フットボールのタッチダウンなんだろうと不思議に思ったけど、フットボールの表現から、トルネードの表現が成り立つなら、フットボールってやはりド迫力のスポーツなのかなと思ったりする。)

そして、それを聞いた私は、手が震えてしまった。「とにかく、携帯でみんなに知らせなくては。」と震える手を押さえて、エスケープにいる友達に電話する。しかし、その友達は、「あ、そう、でも、みんな従業員の人も何も言ってないけど。私は、今から帰るわ。」とまったくノーテンキ。「なにー!今移動しちゃだめだよ!トルネードが移動しているから、今車に乗ったら、絶対だめ!あぶないよ!」と何度も私は彼女に叫んだのだが、だめだった。

そして、次男の友達のお母さん、トリヤマさんに電話する。私があせって言うのだが、トリヤマさんは、とても落ち着いていて、「わかりました。地下で、子供たちとじっとしています。」としっかりとした返答。「なんて、しっかりした人なのだろう。ありがとう!」と心の中で、感謝しながら、電車が動くのを待っていた。

結局、1時間ぐらいで電車は動き、私も子供たちを無事にそれぞれピックアップでき、トルネードはバッファローグローブにタッチダウンしなかった。というわけで、皆さん、トルネード警報が鳴った時は、絶対に外に出ず、地下などに避難して、じっとしていましょう。窓ガラスのそばは危ないので、離れ、地下がない場合、台所とかトイレとかがいいと聞きましたが。